COLUMN
コラム
2023/03/31
タイミング法の治療スケジュールや費用などについて
タイミング法は、不妊治療の中でももっとも自然妊娠に近く、カップルにとって負担の少ない方法で、医師の指導のもと、もっとも妊娠しやすいタイミングに夫婦生活を行う方法です。
ご自身で行う妊活と医師の指導のもと行う場合はどう違うのでしょうか。このコラムでは方法、費用などについてくわしく説明していきます。
1. タイミング法はどんな治療をおこなうのか
2. タイミング法(保険)のスケジュール
3. タイミング法(保険)の費用
4. 人工授精へのステップアップの目安
5. まとめ
タイミング法はどんな治療をおこなうのか
タイミング法は、比較的年齢の若いカップルにおすすめする治療法で、経腟超音波検査で卵胞の大きさを測定し、夫婦生活の具体的なタイミング指導していく治療法です。薬を使わない完全自然周期の場合と、薬を使って排卵をコントロールする場合(排卵誘発)がありますが、当院では「いつのまにか排卵していた」ということがないよう、お薬を使って排卵をコントロールしていきます。
ご自身で基礎体温をつけることで、ある程度の排卵日を予測することは可能ですが、排卵日や夫婦生活のタイミングが実は間違っていた、ということもあります。自力で妊活を続けてもなかなか結果が出ない場合はクリニックを受診しましょう。
タイミング法の治療スケジュール
女性/基本検査を行ったあと、生理の10~11日目から通院を開始します。経腟超音波検査で卵胞の大きさを確認し、卵胞の大きさが14~15mmほどになったら、排卵が近づいていると考えられるため、2日後くらいに再受診となります。薬を使って排卵させる「排卵誘発」場合は、排卵日の2日前あたりに排卵を起こす注射を打ち、帰宅します。通院回数は1~3回くらいです。
排卵後に再度受診し、超音波検査で確実に排卵したことの確認と、血液検査で妊娠の維持に必要なホルモンの値を調べ、妊娠判定日を設定します。妊娠判定は、排卵から14~15日目です。
男性/精液検査にて精子の状態を確認します
タイミング法の費用(保険)
薬の種類や量によって金額は変わりますが、1周期あたりのトータル費用はおよそ8,000~12,000円程度です。妊娠判定以降は自費となります。
ステップアップの目安
3~6ヶ月タイミング法を続けても妊娠しない場合、人工授精へのステップアップを考えていきましょう
まとめ
タイミング法の治療法とスケジュールを詳しく解説しました。もっとも妊娠率の高い日にタイミングとるなら、医師による超音波検査がいちばん正確です
多くの人がいちばん妊娠しやすい日だと思っている「排卵日当日」は、妊娠は可能ですが、じつはそんなに妊娠率が高いわけではありません。確実に早く妊娠したい場合は、はやめに受診することをおすすめします。初診の予約はこちらからお取りいただけます。