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COLUMN

不妊症の基本検査でわかること

不妊症の基本検査でわかること

不妊治療の流れとして、まず子宮卵管造影検査やプロラクチン検査など、まずは基本検査を受けることからはじまります。これらの検査は一度におこなわれるわけではなく、生理の周期に合わせておこなわれます。当院で行っている女性の基本検査についてご説明します。

1. 基本検査について
2. 基本検査で異常見つかった時は?
-排卵がうまくいっていない場合
-卵管が両方詰まっている場合
-精子が少ない、あるいは元気がない場合
-その他
3. まとめ

基本検査について

当院で行っている基本検査は、排卵検査、精液検査、卵管とそれ以外の抗精子抗体検査、LHRHテスト、AMH検査、プロラクチン検査、プロゲステロン検査、甲状腺刺激ホルモン検査、クラジミア抗体検査です。(※保険の治療では基本検査の内容は異なります。)

この中でもっとも重視されているのはAMH検査(アンチ・ミューラリアン・ホルモン検査)です。
アンチ・ミューラリアン・ホルモンは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、血液中にあるこの値を調べることで、卵巣内にどれくらいの卵子が残っているかの卵巣予備能の目安になります。卵子が残り少ないようであれば、早めに体外受精や顕微授精などをする決断の判断材料になります。
この基本検査でわかることは、「排卵があるか」「卵管が詰まっていないか」「ちゃんと動く精子が一定数あるか」ということだけです。排卵があるかどうかは超音波で見れば、卵胞の成熟の度合いや排卵しそうな卵胞、排卵せずに残った卵胞が見えてよくわかります。

ただし、排卵した卵子がきちんと卵管に取り込まれたかどうかは確認できませんし、卵の質まではわかりません。卵子と精子が出合う卵管がふさがってないかは、子宮に管を入れ、造影剤を注入しながら超音波で観察する超音波卵管造影検査で判断します。精液の中に精子があるかどうかは、精液検査をすればわかります。しかし精子に受精能力があるのか、きちんと卵子の中に入っていけるかどうかまではわかりません。

基本検査は妊娠に向けたスタートラインに立つための検査です。そのため、基本検査が「正常」だからといって、妊娠に問題がないというわけではないのです。

基本検査で異常が見つかった時は?

基本検査で異常が見つかったときには、おおよそ次のような治療を行います。

排卵がうまくいっていない場合

卵巣機能の低下、性腺刺激ホルモンの分泌障害などいろいろな原因が考えられます。薬で排卵をうながしながらタイミング指導をおこないます。

卵管が両方詰まっている場合

通常、卵巣は2つあって卵管も2本あります。片方が開通していれば妊娠できます。両方詰まっている場合は体外受精になります。

精子が少ない、あるいは元気がない場合

昔は「精子が少なければ妊娠不可能」とされていましたが、いまでは体外受精や顕微授精で解決できるようになっています。無精子症の方でも手術によって精子を得られれば、顕微授精が可能なのです。

その他

基本検査でよく見つかる異常には、子宮筋腫や子宮内膜症があります。これらは経過観察をしながら、「正常」と判断された方と同じように、排卵誘発をしながらタイミング療法を平行しておこなっていくことになります。

まとめ

基本検査は妊娠に向けたスタートラインに立つための検査です。そのため、基本検査が「正常」だからといって、妊娠に問題がないというわけではありません。これはぜひ覚えておいてほしいと思います。※保険の治療では基本検査の内容は異なります。

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