MALE INFERTILITY
男性不妊
男性不妊の割合
日本では、不妊と聞くと昔から女性に問題があると考えられてきました。子供ができないことが原因で、女性は苦しい立場に立たされ、家族や社会から責められてきた歴史があります。
しかし、医療や科学技術の進歩した現代においては、不妊の原因のうち、男性に原因があるケースが24%、男女共に原因があるケースが24%といわれています。つまり、不妊で悩む夫婦の約半数は、男性側にも何らかの異常と原因があると考えられ、このような状態を男性不妊と呼びます。
しかし、医療や科学技術の進歩した現代においては、不妊の原因のうち、男性に原因があるケースが24%、男女共に原因があるケースが24%といわれています。つまり、不妊で悩む夫婦の約半数は、男性側にも何らかの異常と原因があると考えられ、このような状態を男性不妊と呼びます。
当院では男性不妊外来を行っています
男性不妊は、婦人科や生殖補助医療技術を有するARTクリニックで受診することができますので、不妊で悩むご夫婦は、一緒に受診されることをお勧めします。
当クリニックは、不妊専門のクリニックとして男性不妊の検査や治療を行っています。男性の生殖医療専門医・泌尿器科医が診療を行いますので、不妊で悩むご夫婦は一緒に受診することをお勧めします。
男性不妊の原因
男性不妊の原因は、先天性のものと後天性のものに分けられます。
先天性の原因としては、遺伝的な要因や発育段階の影響などにより勃起障害や早漏、遅漏などの性機能不全によるものが大半です。一方、後天性の原因としては、ストレスやアルコール摂取、喫煙、肥満、糖尿病、病気や薬の影響、精巣の損傷もしくは機能障害、精子の産出あるいは射精トラブルなど様々です。
なお、男性不妊の約90%は、精巣やホルモン分泌などの異常が起こり、精子を上手く作ることができない状態(造精機能障害)によるものと言われています。
先天性の原因としては、遺伝的な要因や発育段階の影響などにより勃起障害や早漏、遅漏などの性機能不全によるものが大半です。一方、後天性の原因としては、ストレスやアルコール摂取、喫煙、肥満、糖尿病、病気や薬の影響、精巣の損傷もしくは機能障害、精子の産出あるいは射精トラブルなど様々です。
なお、男性不妊の約90%は、精巣やホルモン分泌などの異常が起こり、精子を上手く作ることができない状態(造精機能障害)によるものと言われています。
精索静脈動瘤
陰嚢内の温度が上がるなどの原因により精巣の発育不全などを発症し、精子形成に悪影響を与えます。
閉塞性無精子症
精子の通り道である精管の一部が詰まるなどの原因により癒着しているため精子が運ばれず、精液の中に精子いない状態です。
先天性精管欠損
生まれつき精管が備わっておらず、精子は精巣内に閉じこめられた状態です。
膿精液症
前立腺や精嚢等の炎症により精液中に白血球が増え、精子の運動率が低下している状態です。
無精液症
精巣内で精液が造られない状態です。
逆行性射精
精液が尿道に送られず、膀胱に逆行する状態です。
勃起不全(ED)
性交時に十分な勃起が得られない、あるいは十分な勃起が維持できず、満足な性交が行えない状態です。
腟内射精障害
腟内で射精することが困難になる状態です。
男性不妊の検査・治療法
男性不妊の治療は、内科等の一般的な診療と同じように問診を行った上で、生殖医療専門医による画像健診や精液検査などを実施します。その後、検査結果をもとに、薬を使った内科的治療や手術などの外科的治療などを進めていきます。
現代では、顕微授精という技術の台頭により、精子の数が少なかったり運動率が低くても、無精子症やクラインフェルター症候群(染色体異常による性線機能不全)でも、精巣の中から1匹でも精子を取り出すことができれば妊娠することが可能です。10年前には不可能と言われていた問題も、ほとんどがクリアできる時代です。
現代では、顕微授精という技術の台頭により、精子の数が少なかったり運動率が低くても、無精子症やクラインフェルター症候群(染色体異常による性線機能不全)でも、精巣の中から1匹でも精子を取り出すことができれば妊娠することが可能です。10年前には不可能と言われていた問題も、ほとんどがクリアできる時代です。
男性不妊の検査
精液検査
精液検査により精子の数や運動率を調べます。
ホルモン検査
採血によりFSHやLH、テストステロンなどを測定し精巣の機能を調べます。
染色体検査
採血により染色体異常を調べます。
Y染色体検査
採血によりY染色体上の無精子症関連領域の遺伝的欠失について調べます。
※上記以外に、血液検査や精液検査を行う前に感染症関連検査、手術を行う前に術前検査を行います。
当院で施行できる精子採取術
当院では保険で精子採取術を受けられます。
※保険適用で体外受精を実施できる方に限る
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ReVSA
(精管精子採取術)精管から精子を採取する方法。
対象: 閉塞性無精子症、射精障害 -
MESA
(顕微鏡下精巣上体精子採取術)顕微鏡を使用して精巣上体から細いガラス管で内容液を吸引する方法。
対象: 閉塞性無精子症
顕微鏡操作が必要なため、高い技術が求められる。
精巣精子より精子数が多く、処理にかかる時間も非常に短くて済む。 -
Conventional TESE
(精巣精子採取術)顕微鏡を使用せず、精巣から精巣組織をランダムに採取し、その中から精子を採取する方法。
対象: 閉塞性無精子症 -
Micro-TESE
(顕微鏡下精巣内精子採取術)顕微鏡を使用して精巣から精子がつくられている精細管を見つけ出しその精細管を採取して精子を採取する方法。
対象: 非閉塞性無精子症
パートナーに寄り添うことが大切です
現代の技術では、男性側から1匹でも精子を取り出すことができれば顕微授精で治療することができますが、最終的に治療を受けるのは女性側です。
不妊治療時には、女性の身体や心に負担がかかってしまうため、女性の負担を少しでも軽減できるよう、パートナーである男性が寄り添うことを大切にしてください。
不妊治療時には、女性の身体や心に負担がかかってしまうため、女性の負担を少しでも軽減できるよう、パートナーである男性が寄り添うことを大切にしてください。