患者さまからのお手紙
2024年12月に出産された患者さまから
掲載日:2025年10月10日
妊活スタート時は36歳。健康診断では異常もないし、過去に子宮内膜症を患っていたけど調子は良いからすぐ妊娠できるだろうと考えていました。しかし、妊娠のための検査をしたところ、血液型がRh-であることに加え、風疹抗体の数値や甲状腺ホルモンの数値が低かったりと問題が次々と発覚。年齢のことも踏まえ、人工授精からスタートしました。2回行っても授からず、次のステップへの提案をしていただいたときは患者の期待に応えるために先生方が真摯に向き合ってくれると思いました。
次のステップである体外受精・顕微授精中はコーディネーターさんや看護師の方々が丁寧に接してくださいました。温かなサポートをいただきながらでもなかなか授からず、不安や焦りが募るばかり。心がただれる感覚があり、思い切って治療を中断しました。限りある時間とは理解していましたが、この間は夫婦でリフレッシュを意識。治療再開後すぐに授かりましたが、稽留流産と残念な結果になりました。今まで以上に落ち込みましたが、気を取りなおしてラストのつもりで挑んだ2024年春、待望の第一子を妊娠しました。
実は受精卵を戻した日は流産した赤ちゃんの予定日。クリニックの皆さんのご尽力はもちろんですが、出会うことが叶わなかった赤ちゃんが起こしてくれた奇跡のように感じました。妊活中はどうしても肉体的・精神的なストレスが大きくなります。私も不測の事態に戸惑ったり些細なことに敏感になったりと一喜一憂の日々でした。そんな時は自分の機嫌を取ること、労わることを優先してください。
一組でも多くの夫婦に望む未来が訪れますようにお祈りいたします。

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