患者さまからのお手紙

2023年7月に出産された患者さまから

掲載日:2024年4月26日

無精子症の診断がくだり、すぐに治療を開始しました。最初は「治療さえ決断すればすぐに授かる」と前向きな気持ちで取り組めていたのが、治療を重ねても結果が伴わず、丸3年の年月を費やしました。最初にお世話になった大学病院は、引越しで通えなくなり転院、次の専門病院ではありとあらゆるオプションをつけての治療でしたが、結果に繋がらず...心身ともに疲弊してしまい、約半年間のお休み期間を設けました。
その半年間で気づいたのは、不妊治療でどれだけのストレスをため、日常を送っていたかということでした。自分でやりたくて、明るい未来のために、多くの時間とお金をかけているのに、まったく幸せな気持ちを持たずにただただ必死に通院していました。そんな気持ちをリセットするために再度転院を決意し、浅田レディースの門を叩きました。
転院後、幸いなことに1回目の移植で、妊娠し元気な男の子を授かりました。あまりにトントン拍子に進み、夫婦揃って驚いたくらいです。病院との相性もあるかもしれませんし、私のメンタル的な変化も影響しているのかもしれませんし、要因はわかりません。ただ、不妊治療の期間も自分の大切な人生の一部であり、自分の幸せ、パートナーの幸せを大切にして、変にストレスを溜めることやめたのは大事なことだったのではないかと今でも思います。
また浅田レディースクリニックの先生方はそんな想いを尊重してくれたように思います。とても前向きに楽しく通院させていただいた思い出しかありません。培養室の見学も、日程が合えば必ず出向き、培養士さんとお喋りさせていただくのもとても心地良い空間でした。
現在、治療されている方...私もそうでしたがゴールの見えないトンネルの中にいるような気分になったり、そのトンネルからリタイヤするべきか迷われたり...パートナーとの温度差に悩まれたり...と色々あると思いますが、その時、その時ご自身の何が幸せか...の自分自身の声に定期的に耳を傾けることは忘れないようにしていただきたいと思います。

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