患者さまからのお手紙
2022年01月に出産された患者さまから
私がALCを知ったのは、職場の同僚からの口コミです。職場にはALCに通っている同僚が複数いました。私はまだ30になったばかりだったので、望めばすぐに妊娠できると思っていましたが、妊活を始めて半年経っても出来ないことで、少し焦り始めていました。片道1時間近くかかることや金額が高めであることがネックでしたが、子育ての時間も考えるとお金より時間の方が大切だと思い、ALCに通うことにしました。
平日の午後は、待ち時間短めで想像していたより、通うことは苦ではありませんでした。呼び出しもアプリやメールなので、待合室が静かで良かったです。ALCに通うことについて、夫とはよく相談をした上で決めました。夫も私も子どもが欲しい気持ちは同じですが、治療の負担は精神的にも身体的にも圧倒的に女性の方が重いです。夫のサポートが無ければ、続けられません。正直、人工授精で妊娠出来ると思っていたので、生理が来る度にとても悲しかったです。何度も泣きました。その度に夫が受け止めてくれたので、乗り越えられたと思っています。
私は、人工授精5回でステップアップしました。先生からは勧められていません。ステップアップも夫と相談し、時間の方が大切なので、より妊娠する可能性が高い方法を選択しました。人工授精の時もなかなか卵胞が育たず、自己注射をしていましたが、体外に進んでからの注射はもっと大変でした。採卵は、人生初の全身麻酔でドキドキしましたが、意識を失った次の瞬間には終わっていました。受精卵は予想より少なかったですが、幸い1回目の移植で妊娠することができ、無事出産にたどり着くことができました。
今まで新生児を可愛いと思ったことは無かったんですが、生まれてきた赤ちゃんは、本当に可愛くて抱いた瞬間に涙が溢れて止まりませんでした。自分に母性があるのか、ちゃんと子どもを愛せるのか不安に思ったこともありましたが、杞憂でした。愛おしくて愛おしくて毎日が幸せです。
関わって下さった全てのスタッフさんに心より感謝しております。こんなに幸せな日々があるなんて、子どもが生まれるまで知りませんでした。本当にありがとうございました。
あと、これは蛇足かもしれませんが、どれだけ切望した子どもであろうと育児は大変です。楽しいですが、大変です。治療も育児もパートナーの協力が無ければ、無理です。パートナーとよく話し合うこと、なんでも話せる関係は本当に大切です。

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