患者さまからのお手紙

2020年10月に出産された患者さまから

掲載日:2021年11月12日

夫婦共に32歳の頃、男性不妊であることが分かりました。何度検査しても精子の数と運動率が悪かったです。採卵は1度だけと決めて、顕微授精で治療しました。今は2児の母親です。1人目の時は仕事と治療の両立が大変でした。職場の理解を得ながら有休を使ったり、早退して通院しました。通院で有休を使ってしまい、産休に入る頃には有休が残っていなくて慌てました。里帰り出産だったので早めに帰省したかったのですが、ハードなスケジュールになってしまったせいか切迫早産気味になりました。
自己注射の辛さも忘れることはありません。2人目の時は移植のみで治療の流れも分かっていたので、生理の周期が仕事が休みの日と重なった時に治療開始しました。おかげで仕事には支障が出ず、有休を使って1ヶ月早く産休に入る事が出来ました。受精した数が少なかったので、我が子を抱く事が出来るだろうかと不安でしたが、2人とも1度めの移植で出産にいたりました。
後悔していることが1つだけあります。2人目めを早く迎えに行けば良かったです。4年後に治療を再開し、2人目を出産直後は目標達成し満足していました。しかし、2人目の育児が始まると末っ子の可愛さから3人目も欲しいと思うようになりました。凍結保存は継続中なので3人目も可能性はあるかもしれませんが、年齢、体力、経済的に3人目は難しいかなと思っています。
不妊治療は、出産したら終わり。と思っていましたが、残っている胚盤胞たちも我が子だと思うと家族計画のやめ時を決められず未だに悩んでいます。時間は待ってくれません。治療を開始するか悩んでいる人はまず、夫婦で検査をしてください。兄弟をいつ迎えに行こうか迷っている人は早めに動いてください。
最後になりましたが、可愛い2人のプリンセスを授けて頂きありがとうございました。とても幸せです。

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