患者さまからのお手紙
2020年9月に出産された患者さまから
結婚が42歳目前と遅かった私達夫婦は、お互い不妊治療をする予定はなく、仲良く2人で生活していくものだと思ってました。ところが入籍前、一緒に暮らし始めて次の月に自然妊娠し残念ながら心拍確認後に流産となってしまったのですが、もしかしたら治療すれば子供が授かる事ができるかもしれない。元々子供好きではありましたが、年齢故に諦めていたので出来る事をやってから諦めればいいと近くの大学病院で治療開始、何かと??と思うことがあり1回目の移植が陰性だったそのタイミングで引っ越す事もあり通える距離となったALCに通う事にしました。
転院したいと思い始めてからALCの事を知りここで出来なければ諦められると思った私は、先生方の言う通りに淡々と進んで行ったからか、それほど治療が辛いと思った事はありませんでした。通い始めたのが43歳間近だった為、採卵をまず優先してもらい4回ほどの採卵後移植に進めて頂きました。1度目は陰性。2回目は胚盤胞を2つ移植、結果無事妊娠し陽性判定を頂きました。その後も出血が度々続きその度にダメかもしれないと何度も思いましたが無事卒業し、思い返してみればALCには一年も通っておらず、移植した卵も一番最初に採卵した時の受精卵で妊娠出来ていたのです。
その後も初期のうちは絨毛膜下血腫で自宅安静指示が出たりはしましたが、43歳の妊婦でも思ってたよりはずっと安定した妊娠生活を送る事が出来、予定日の数日前に無事元気な息子を出産することが出来ました。毎日があっという間にすぎ寝不足で大変ではありますが、日々成長を見せてくれるかけがえのない我が子を見てはあの時何もせずに諦めるより一歩踏み出しALCの先生方を信じて進んで行って良かったと思います。
不妊治療をしていると周りの妊娠報告に落ち込んだり、マイナスの感情が生まれているのをよく見かけますが人は人、自分は自分。淡々と治療を進めるのみです。妊娠出産は競争ではないと思います。人と比べて落ち込んだりするより、他に楽しい事や気分転換する事を見つけて続けた方が精神的にも楽だと思います。どうか自分を責めず周りを責めずALCの先生方を信じて治療を進めてください。
最後にALCの皆様ありがとうございました。

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