患者さまからのお手紙
2020年07月に出産された患者さまから
遅めの結婚からすぐに他の病院で治療を開始し、浅田LCは2つ目にお世話になりました。最初の採卵でたくさんの卵が採れ、胚盤胞も多く採れたので幸先の良いスタートとなりましたが、なかなか着床せず、複数回の採卵、着床しても初期流産、卵巣刺激から卵巣茎捻転を起こし緊急入院からの緊急手術、その際他の疾患の治癒まで不妊治療を禁じられ、およそ一年棒に振り、不妊治療再開後も初期流産と言う、振り返っても壮絶な不妊治療でした。
もう年齢も年齢だし、これでダメなら受け入れて次を考えよう、そのために自分の気の済むようにと、不育症検査も、エマ・アリスの検査も行ってから戻してもらった二つの受精卵のうち一つが着床し、無事に育ち...妊娠8ヶ月での早産となりました。本当にありがたいことに、大きな後遺症はなく、現在高齢の母はてんやわんやしながらすごしています。
浅田では最初は毎回変わる先生方に戸惑い、自己注射に戸惑い次第に慣れ、高い技術によって得られる受精卵の数に喜び、たくさんの回数戻してその分泣きました。卒業するまでに5年かかりましたので、治療歴の長い方の患者だったのではないでしょうか。最後は開き直って好きなことをやっていたのが結果的には良かったのかもしれません。振り返って見ると相当しんどかったのを、考えないようにしたり泣いたり仕事に燃えたりして気持ちが切れないようにしていて、もしこれから不妊治療しようかと誰かに相談されたとしたら、手放しで勧められるかと言うと難しいです。(もちろん1回目の採卵、1回目から2回目の移植で授かる方もいらっしゃるので...)もっと早く授かれたらこの子ともっと長く過ごせたのにと思うと切ないです。でもそれくらい毎日可愛い。毎日毎日、我が子が可愛いです。
これから治療を始めよう、現在治療中の方へのエールにはならないかもしれませんが、そのままの体験をお伝えしました。浅田LCでの治療をしなければ、この子と過ごす毎日は得られなかったことは確かです。本当にありがとうございました。

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