患者さまからのお手紙

2020年04月に出産された患者さまから

掲載日:2021年3月19日

24歳で結婚し、39歳で出産しました。結婚すれば子どもができると私も夫も義両親も皆思っていました。まさか子どものいない結婚生活を15年もするとは。若い頃はそのうち妊娠するだろうと気楽に考え、共働きで頑張って貯金する日々でした。不妊について真剣に考えるようになったのは30歳を過ぎてからです。
タイミングから始まって1つずつステップを踏んできました。体外受精に進む頃には子宮筋腫が大きくなっていて、摘出手術もしました。時間だけがどんどん過ぎていきます。ありとあらゆるサプリメントも飲みましたし、ウォーキングや運動、鍼灸、食事指導...ほとんど試したかもしれません(笑)しかも夫は転勤族で数年おきに引っ越し、その度に不妊治療の病院も転院します。
そして今住んでいるのが名古屋市です。これはもう有名な浅田レディースクリニックに行くしかないと。不妊治療をすれば必ず子どもが授かるわけではありません。子どものいない将来、老後も真剣に考えていました。もう子どもは無理なのかもしれない、どこかのタイミングで不妊治療も終わらせないといけないと。でも、決して後悔だけはしたくありませんでした。
不妊治療を諦めたとき、子どもがいない、仕事も辞めてお金もないというのは嫌でした。だから仕事は続けました。不妊治療の為に自分のキャリアや趣味など何もかも犠牲にすることはしたくなかったのです。好きな水泳も続けました。母親世代の方々には身体が冷えるから水泳は止めなさいと散々言われましたが続けました。不妊治療には気分転換も必要です。不妊治療は大変なことの連続です。だからこそ少し肩の力を抜いて通院の帰り道に美味しいスイーツでも食べて自分の人生に後悔しないように一歩ずつ前に進んでいくしかないのです。
浅田レディースクリニックに通ったことも後悔しない為の大切な選択の1つでした。まだ4つの凍結卵子があります。私の不妊治療もまだまだ続きます。

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