患者さまからのお手紙

2020年04月に出産された患者さまから

掲載日:2021年3月12日

39歳だったから、多少問題はある可能性はあるとは思いながら、それでも自分は意外とうまくいくに違いない、と楽観的な気分で通院を開始しました。(妊活する前に、子宮筋腫摘出後に流れで行った卵管通水検査で体外受精以外に妊娠は不可能、と判断が下って通院した経緯があったため、卵管がつまっている以外は問題は無いに違いないと思っていました)。しかし、初回検査のAMH検査結果で0.63であることが判明。1すらないことを知った際に、年齢にはあらがえないことを実感し、沈んだ気持ちで、彼と銀だこで飲んでから帰ったことを覚えています。(家に帰ってからAMHが低い人の体外受精体験記をネットで検索しても、苦労している人の体験記ばかりが出てくるし、道のりは長そうだ、と思いました。)
結局、AMHが低いために低刺激で治療を進めていただきました。採卵1回(初期胚7個。予想以上にたくさん取れました!)、移植は1周期目は内膜が薄すぎて戻せなかったものの、2周期めに戻した初期胚2個のうち一個が上手くいき、オリンピックイヤーになるはずが、コロナイヤーになってしまった2020年の4月に無事に女児を出産できました。(子宮筋腫を取った際に薄くなってしまった場所に胎盤が癒着してしまい、多少問題はある出産になってしまいましたが。)
そして、思いました。苦労したり、問題が起きた人ほど、記録を残したいという気持ちになるから、ネットで見られる情報は大変な方向にバイアスがかかっているものなのだ、と。(ちなみに、バイアスがかかっていたとはいえ、ネットの情報もたくさん参考にさせていただきました。読まなければよかったとはまったく思っていません。)やってみて、ダメだったら、その時どうするかを考えよう。という方針で体外受精(顕微授精)を挑戦してみてよかったです。
ALCでひとつひとつ納得しながら、妊娠できてよかったです。ありがとうございました。娘、可愛いです。産んで本当によかったです。

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