患者さまからのお手紙
2020年02月に出産された患者さまから
すべての女性の母になりたいという気持ちを応援します。
私は結婚後、妊活を始めてから半年で最初のクリニックへ行き不妊治療を始めました。そこではタイミング法、人工授精、体外受精(新鮮胚移植)へとステップアップしましたが、刺激の少ない治療法で、採卵しても1個とか0個の時やすでに排卵したあとだったなんてこともあり、お休みしていた期間を含めのべ2年間で5回の採卵で3回の移植をしましたが、いずれも陰性。その後、主人の単身赴任をきっかけに一年妊活をお休みしていた所に、友人の妊娠判明。悔しい気持ちと妊活を頑張っていた気持ちが蘇り、再度治療を再開する事を決意しました。
主人がまだあと何年かは単身赴任の予定であったため、新鮮胚移植ができない事と、漠然と前のクリニックでは妊娠は難しいような気がして、精子の凍結保存もできる浅田LCの門を叩きました。説明会から初診、ホルモンのお薬を飲んだり毎日の自己注射、数日に一度の通院など一人で心細い事や、仕事もしていたので体力的に負担になる事もありましたが、赤ちゃんに会いたい気持ちで頑張りました。
予め主人の精子を採取し凍結保存をしておけたので、スムーズなスケジュールで進み、注射を少し延長し十分に育てたので32個もの卵子が採れ、最終的に20個の受精卵を保存する事ができました。その後、一度目の移植で妊娠し、(出産までには逆子、切迫早産、妊娠高血圧症候群の末、緊急帝王切開など紆余曲折ありましたが)出産までできた事は幸運だと思います。
説明会で浅田先生のお話を聞き納得していたので、クリニックの先生方を信じて取り組めました。私は前のクリニックが悪いとは言いませんし、そこで妊娠された方も多く居ます。ただ私には合わない治療法だったという事。クリニック選びも重要です。1回の治療費も3分の1くらいだったけど、5回も採卵して結果が出ず、結局は体力と時間とお金を無駄にした事。経済的な負担も決して軽いわけではないので、各家庭ごとに考えは違うのだけれど、タイミング法や人工授精でダラダラと時間と年齢を重ねて行くより思い切りも大事なんじゃないかと思います。
不妊治療としては妊娠する事(から出産まで)はゴールかもしれません。でも、子育ては待ったなしでそこからがスタートです。浅田先生のお言葉だったと思いますが、不妊治療に時間をかけるのではなくこれからの子育てに時間をかけて下さい。この言葉に感銘を受けました。不妊治療を長く続けていると、いつしか妊娠する事が目的となりその先が見えなくなってしまいます。治療を続けててもなかなか授からない方もいると思うので偉そうな事は言えませんが、子供との時間はかけがえのない素晴らしい時間で宝物です。その時間が少しでも長くなる様、皆さんの所に赤ちゃんがやって来てくれるよう祈ってます。
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