患者さまからのお手紙
2019年11月に出産された患者さまから
私たちは体外受精にステップアップをするタイミングで、ALCに転院をしました。悲しかったり苦しかったり、そんな日々をとても懐かしく思います。私は、仕事も辞めたくないし不妊治療もしたいと思い、職場にも周りにも公表をして治療をしていました。
ありがたいことに、職場も周りの方もとても理解があり応援もしてくれていたので仕事をしながら治療をするということができました。でも、今の日本では不妊治療に寄り添ってくれる会社の方が少ないですよね。私はとてもラッキーだったのだと思います。それに、悪いことをしているわけではないのに、不妊治療をすることって何故か後ろめたい気持ちになりますよね。周りには公表せずに、治療を頑張っている方の方が多いと思います。本当に辛いし苦しい毎日ですよね。公表していた私も苦しかったのですから、もっともっと辛い毎日なのだと思います。私が公表しながら治療をしていた理由のひとつとして、不妊治療を知ってもらいたかったということが大きいです。私の性格上内緒にすることができないというのもありますが、こんなに精神的にも経済的にも苦しい治療があるということを何よりも知って欲しかったです。そのおかげか、私の周りの人は不妊治療についてどんな治療をするのかだとか躊躇わずに聞いてくれたり周りにも不妊治療をしている人がいるよ、こんなことがいいみたいだよ、と色々な情報を教えてくれることもありました。意外にも、不妊治療をしている方は多いんですよね。頑張っているのは、自分だけじゃないんだな~と思うこともできました。
中々誰かに相談することができない治療ですが、決して悪いことをしているわけではありません。何よりも、自分を大切に、自分の気持ちを大切にしてもらいたいです。そしてパートナーとの2人の時間も大切に過ごしてください。『親になればわかるよ』ということを少しずつ実感しています。たくさんの方がこの気持ちを味わえるようになるといいなと思います。最後に、ALCのスタッフの皆様、私たち夫婦に幸せを届けてくださって本当にありがとうございます。毎日慌ただしく過ぎていきますが、幸せな毎日です。
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