患者さまからのお手紙

2019年01月に出産された患者さまから

掲載日:2020年3月20日

私は33歳で浅田LCに転院しましたが、転院前と合わせて4年間で採卵4回、移植10回目でようやく妊娠・出産に至りました。
左右の卵巣にチョコレート嚢胞があり、AMHは一番低い時で1.34でした。友達には言えないし、親にもなかなか正直な気持ちは言えず、街中でマタニティマークを見るたび妬みと悲しみでいっぱいになるし職場で隣の席だった男性にお子さんが生まれた時はついに最後までおめでとうございますが言えませんでした。情報収集はネットのみでした。漢方、筋トレ、ランニング、浅田サプリ、食事、神頼み、打てる手はすべて打ちました。3回目の採卵分をすべて移植し9回目の移植で初めて陽性反応が出たものの胎嚢確認できずそのままいわゆる化学流産となったあと、年齢的にも金銭的にも限界で夫にもうやめようと言われました。どうしても諦めきれず、あと1回だけ採卵してそれを最後にすると決め、この時初めて先生に、「他になにかできることはありませんか」と相談しました。そこで提案されたのがDHEAサプリです。効果には個人差があるが、摂って悪いものではない、ということで具体的な摂取量の指導もなかったので、またまたネット情報を頼りに朝晩1錠ずつ飲みました。
幸い私には合っていたようで、4回目の採卵ではタマゴの成績が劇的にアップし、8Aと桑実胚(そうじつはい)を同時移植することができました。8分割までいったのも初めてでしたし、桑実胚なんてなんて読み方も知りませんでした。さらにこの時の凍結卵で2人目も1発で妊娠出産できました。
2人目の時は胚盤胞(Blast4)を1個だけ移植しました。2人目妊娠の時は、上の子(1歳)のお世話に追われて移植したことも忘れて毎日10キロ近い子を抱っこしたりおんぶしたりしていましたが、順調そのものでした。浅田先生がいつも仰っている「タマゴが主役」とはこういうことかと何度も実感していました。初診前説明会で、不妊治療について自分でも勉強してくださいというようなことを言われ、なかなか先生に質問したりアドバイスを求めたりできずにいたのですが、もっと早く相談すればよかったと思います。
いつもたくさんの患者さんで待合室があふれかえっていてどんなにか忙しかろうと思いますが、先生方も他のスタッフさん方も本当に親切ですし、たぶん一番気持ちを分かってくださいます。そして当然ですがネットよりずっとたくさんの信頼できる知識と経験をお持ちです。行き詰まる前に先生や看護師さんに相談するなどして、一日でも早くつらい治療を終える日が来ればいいと願っています。

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