患者さまからのお手紙

2018年12月に出産された患者さまから

掲載日:2020年3月13日

自分が不妊治療を受けるのは予想もしていないことでした。周りの友達からの妊娠報告や出産報告や、知り合いからの何気ない「子どもはまだ?」「子どもかわいいよ」の言葉に何度も傷つけられました。街中でベビーカーや子連れや、子どもや出産に関するテレビやネットを自然と目をそらすようにもなりました。特に何度もうまくいかない時は、本当に親になれるのか、いつまで続くのか、先の見えない治療に嫌気をさすこともありました。
また、本来ならば自然と出来ることが出来ないことに、女性として欠陥があるように思え、自分を責め続ける毎日でした。ただ諦めたくなかった。希望を持ち続けたかった。主人も辛かったと思いますが、いつも同じ方向を向いてくれていたので、それが本来に支えになりました。
今、我が子を抱き、「子どもを授かったことは当たり前ではなく奇跡なんだ」と強く感じ、「産まれて来てくれてありがとう」といつも話しかけています。辛い不妊治療があったからこそ、主人との絆も、我が子との絆も深まったように思います。今までの人生の中で当たり前ですが辛いこともたくさんありました。ただ自分が努力したり、精一杯頑張れば、何とか乗り越えてこれました。そういう意味では不妊治療は自分がどれだけ努力しても卵子を若返らせることも出来ず、うまくいかないことも多く、神のみぞ知ると言う状況です。
現状を受け入れ、今できる精一杯のことをして、納得出来るまでやってみることが一番大切だと思います。辛いときは少し休んでも、愚痴ってもいいと思います。
浅田先生はじめ、スタッフさんを信じ、自分が納得出来るまで、夫婦で頑張ってください。私もこの奇跡に感謝して、我が子との時間を大切にしたいと思っています。

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