患者さまからのお手紙

2018年12月に出産された患者さまから

掲載日:2020年3月13日

38才の時、乳がんがわかりました。ホルモン反応性のがんだったため、主治医に妊娠するとがんがあっという間に大きくなる可能性があるため、すぐに妊娠してはいけないといわれました。 結婚したばかりで、すぐに子どもを産みたかったけれど、断念し、主治医が「受精卵凍結という方法もある」と勧めてくださったので、様々調べて不妊治療で名高い浅田先生のところにお世話になろうと決めました。
乳がんの手術の後、本来すぐに経口のホルモン療法のタモキシフェンをはじめなければならなかったのですが、主治医に受精卵保存のため少し待っていただきました。 浅田先生に事情を説明し、緊急で卵を採取する必要があることを伝えると、本来何ヶ月も待たなくてはならない説明会に早々入れてくださり、すぐに2ヶ月続けて卵を採取し、受精卵凍結に至ることができました。
タモキシフェンの標準治療は5年間で、催奇形性があるため、治療が終わって2ヶ月以上あけて卵を戻す必要があります。 乳がんのステージは1で早期だったため、主治医の許可のもと、4年で治療を終わり、その2ヶ月後、凍結受精卵を戻ために浅田レディースに行きました。
がん治療で生理はとまっていましたが、生理をおこし、1回目の胚移植ですぐに妊娠にいたることができました。43才で戻し、44才で出産したことになります。 乳がん患者会には、がん治療により、出産をあきらめた人が多くいました。5年のがん治療のあと、やっと妊娠許可が出ても、そのときには卵子が老化してできなかった人が大半でした。他にも、小児がんに罹患していたことが原因で妊娠ができない知り合いの話を聞くこともあります。
がんでも、がん治療も妊娠も諦めることなく、両立できる時代を切り開く先駆者としての高い技術をおもちの、また個々の事情を汲んで最善の対応をしてくださる浅田先生のクリニックのことを、多くの悩めるがん患者さんに事前にお知らせできるといいのにと思います。 生まれた息子は、5ヶ月になりますが、異常なく元気に育っています。よく笑い、よく甘え、夫もかわいくてたまらないようです。
凍結受精卵はまだ残っているのでもうひとり、できたらいいな、と思います。私の場合は、特殊な事情でしたが、普通に不妊治療をされている方、何より技術がよいクリニックですので、出産するまでは不安だと思いますが、クリニックを信頼して、頑張ってください。
治療を迷っておられる方は、やはり年齢がひとつの勝負なので、一刻も早く開始されることをお勧めします。

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