患者さまからのお手紙

2016年12月に出産された患者さまから

掲載日:2018年11月22日
続々と妊娠し出産していく友人たち。なかなか子供を授かることができないことに悩みながらも何もできずにいましたが、私の場合は職場に不妊治療を経験した先輩が何人かいたのでお話を聞かせてもらっている中で自身も治療を始めてみようかと決意しました。正直、周りはいとも簡単に妊娠するのになぜ私だけ...という思いがありました。治療を始めるときも始めてからも、その思いは消えることがなくどこか前向きになれない自分がいました。不妊治療は治療中においてゴールが見えないし、どう頑張ればいいということもありません。振り返ると治療開始からクリニック卒業まで私は前向きな時がなかった気がします。そんな私がそれでも通い続けることができたのは、熱心に治療してくださる先生方とスタッフの方々の支えがあったからだと思います。また、どんなに八つ当たりをしても受け止めてくれた主人や母のサポートもなくてはならないものでした。子どもを授かり、幸せなマタニティライフを送ることができて我が子を抱いた時、何もかも吹っ飛んで今まで辛かったこと苦しかったことは帳消しになっていました。授かりたいと望んでいるのになかなか授かれないと治療に対しても前向きになれなかったり、投げ出したくなることもあるかと思いますが、先生方はじめスタッフの方々はとても熱心に関わってくださいます。治療をしていらっしゃる方々が、どうか我が子を自分の手に抱ける感動を味わうことができますように祈るばかりです。
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