患者さまからのお手紙

2015年11月に出産された患者さまから

掲載日:2017年6月 9日
一人目を他院で一回目のIVF 授かり、二人目もIVF をすれば2年ほどで授かれるかなぁと楽観的に思っていました。しかし、そこからなかなか授からずこちらに転院して一度の採卵、4つあった卵の最後の最後で授かりました。
 これがダメならもう諦めようと思っていたので本当に奇跡です。気付けば上の子は六歳になっていました。こんなにかかるとは思っていませんでした。途中、通院が本当に辛く兄弟を見るたびに溜め息ばかり。一人でもこんなかわいい子がいるんだからと思ってみたり。でも兄弟をつくってあげたいと思いなんとか頑張って通い続けました。
 浅田先生は説明会で「通院が大変なんて言ってたらだめ。子育てはもっと大変」なんてお話がありました。確かにそうかもしれませんが、やはり不妊治療はゴールの見えないトンネルを行き続けるようなもの。同じ大変でも子育ては幸せな大変です。やっぱり不妊治療は辛いです。最後は無心になり、ただただ生命力のある卵に出会う時をひたすら淡々と待つのみ。とおもって通っていました。身体をとにかく温め、その時を待つ。あとは、神のみぞ知る。頑張っても手に入らないことが世の中にはあるんだなと思いしった不妊治療。本当に辛かったですが、命の尊さ、自分一人で生きてないということ、まわりに感謝する気持ちを教えてくれた不妊治療でした。
 院長始め、羽柴先生また全スタッフの皆さま本当にありがとうございました。ノートに色々なご意見がありましたが、私は嫌な思いを一度もしたことなく、本当に感謝しています。ここにいらっしゃる患者さん達は、あんなささいなことも気になるようなギリギリの精神状態で通院してるんだと思います。これからも、新しい命の為に頑張って下さい。
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