患者さまからのお手紙
2014年3月に出産された患者さまから
掲載日:2015年6月12日
私は治療期間が長ければ長いほど、「着床がゴール」のように考えが凝り固まってしまっていました。でも、ゴールなんてなくて、スタートだった、と思います。読んでくださる方に、うまく伝わるといいのですが。
浅田レディースクリニックを初めて受診してから5年以上経て、この子が私たち夫婦の元に来てくれました。子宮筋腫核摘出、精巣切開、ひたすら続く注射の痛みと着床せずの結果。長いトンネルの途中で光が見えず、何度も失敗して、何度も落ち込み、何度も焦り、何度も泣きました。長年の友だちに赤ちゃんが生まれても、お祝いを持って会いに行けないくらい、羨ましかったこともありました。
「いつまで続けていいんでしょうか?もう、どうしていいか、わかりません」「可能性という意味では、難しいがゼロではない。今、あなたがたのような夫婦にいつまで'と言えないが、今後いつまで'と言えるように数字を出そうとしているところ。AMH数値、仕事、治療費、二人の人生などいろいろな条件をよく考えて、夫婦二人で決めること。だけど、納得できるまで、頑張ってみませんか?」夫婦で話し合ってと決めました。
お互いの気持ちを話し合ったら、夫婦二人きりの人生もありだよね、と思えるようになりました。主人は、二度目の精巣切開をしてくれました。そして、この凍結精子がなくなるまでが、私たちの「納得できるまで」。
妊娠できたときは、これまで感じたことのないうれしさで、うれしくて、うれしくて、ふわふわ浮かれた気持ちで、産科を受診しました。高齢出産、術後の子宮、赤ちゃんの健康、私の就業内容・・・。誕生までにいくつも難題がある、と産科の医師に言われました。妊娠中は、この子に重篤な異常や疾患があったらどうしよう、という不安がいつもありました。出産時・出産後の対応を準備万端にしたいという思いから出生前診断(自由診療、限定医療機関)も受けました。母体と子宮が耐えられない、という理由で35週以降、絶対安静の指示があり、37週0日に帝王切開で出産しました。
出産後、あちらこちらの 0才児教室などに出かけていますが、自分の子どもと言ってもいいくらいの若いご夫婦がたくさんいて私たち夫婦の年齢と体力の衰えを実感させられる毎日です。今は、この子が自立する年齢まで、私たちの体力も経済力も維持できるだろうか、という不安があります。
浅田先生を信じて治療を続けてよかった、と、今、腕の中のこの子の笑顔を見ながら、心から思っています。それは、ほかのお母さんたちが書いておられるのと同じ、本当の気持ちです。長いトンネルの途中で経験した痛みや気持ちだって、今に至るまでに必要なことだったんだ、と、思います。
子どもを持つことができたからこその不安、と言われればそうなのですが「妊娠できたら何もかもハッピー」と思い描いていたのとは違う現実があるのは確かです。
浅田レディースクリニックの診察の先生方、看護師さんたち、事務の方々、ラボの方々。みなさん、子どもがほしい私たちの気持ちに寄り添って、丁寧に対応してくださいました。ありがとうございました。自分の気持ちに余裕がなくなって、失礼な態度をたくさんとりました。申し訳ありませんでした。この子を連れてクリニックのみなさんに直接お詫びとお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。
浅田レディースクリニックを初めて受診してから5年以上経て、この子が私たち夫婦の元に来てくれました。子宮筋腫核摘出、精巣切開、ひたすら続く注射の痛みと着床せずの結果。長いトンネルの途中で光が見えず、何度も失敗して、何度も落ち込み、何度も焦り、何度も泣きました。長年の友だちに赤ちゃんが生まれても、お祝いを持って会いに行けないくらい、羨ましかったこともありました。
「いつまで続けていいんでしょうか?もう、どうしていいか、わかりません」「可能性という意味では、難しいがゼロではない。今、あなたがたのような夫婦にいつまで'と言えないが、今後いつまで'と言えるように数字を出そうとしているところ。AMH数値、仕事、治療費、二人の人生などいろいろな条件をよく考えて、夫婦二人で決めること。だけど、納得できるまで、頑張ってみませんか?」夫婦で話し合ってと決めました。
お互いの気持ちを話し合ったら、夫婦二人きりの人生もありだよね、と思えるようになりました。主人は、二度目の精巣切開をしてくれました。そして、この凍結精子がなくなるまでが、私たちの「納得できるまで」。
妊娠できたときは、これまで感じたことのないうれしさで、うれしくて、うれしくて、ふわふわ浮かれた気持ちで、産科を受診しました。高齢出産、術後の子宮、赤ちゃんの健康、私の就業内容・・・。誕生までにいくつも難題がある、と産科の医師に言われました。妊娠中は、この子に重篤な異常や疾患があったらどうしよう、という不安がいつもありました。出産時・出産後の対応を準備万端にしたいという思いから出生前診断(自由診療、限定医療機関)も受けました。母体と子宮が耐えられない、という理由で35週以降、絶対安静の指示があり、37週0日に帝王切開で出産しました。
出産後、あちらこちらの 0才児教室などに出かけていますが、自分の子どもと言ってもいいくらいの若いご夫婦がたくさんいて私たち夫婦の年齢と体力の衰えを実感させられる毎日です。今は、この子が自立する年齢まで、私たちの体力も経済力も維持できるだろうか、という不安があります。
浅田先生を信じて治療を続けてよかった、と、今、腕の中のこの子の笑顔を見ながら、心から思っています。それは、ほかのお母さんたちが書いておられるのと同じ、本当の気持ちです。長いトンネルの途中で経験した痛みや気持ちだって、今に至るまでに必要なことだったんだ、と、思います。
子どもを持つことができたからこその不安、と言われればそうなのですが「妊娠できたら何もかもハッピー」と思い描いていたのとは違う現実があるのは確かです。
浅田レディースクリニックの診察の先生方、看護師さんたち、事務の方々、ラボの方々。みなさん、子どもがほしい私たちの気持ちに寄り添って、丁寧に対応してくださいました。ありがとうございました。自分の気持ちに余裕がなくなって、失礼な態度をたくさんとりました。申し訳ありませんでした。この子を連れてクリニックのみなさんに直接お詫びとお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。

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