患者さまからのお手紙

2014年1月に出産された患者さまから

掲載日:2015年1月16日

私は、31歳で結婚しました。30歳のときに卵巣嚢腫になり両方の卵巣付近を腹腔鏡手術しました。(チョコレート嚢腫)手術後、子供ができるか不安だった私は、そのときの主治医にそのむねを確認しました。もちろん、これで結婚しても赤ちゃんできるよと言われ安心して新婚生活を過ごしました。
当時まだバリバリ仕事もしていました。このまま自然に授かったら産休をとろうなどと不安のない生活を夢みていました。しかし、同時期に結婚したまわりは次々と妊娠していくのに対して、私は毎月きれいに生理がきてしまう。生理が毎月来るのだから、手術して治ったはずだから異常はないはず。早く妊娠したい。焦る気持ちが強くなり、近くの産婦人科へ相談もしました。タイミング療法や人工受精をしても妊娠しませんでした。
このころ、何ともいいようのない不安にかられ自分が不妊症なのだと思い、仕事の休みのたびにインターネットでさまざまな情報をさぐりました。夫婦でもいろんなお互いの気持ちを話し合います。さらに踏み込んだ治療をするには、このまま仕事を続けるのは無理なのではないか?そのタイミングはいつにするのか?できれば仕事を続けて欲しいという旦那や私の両親をよく涙ながらに説得しました。
私は自分自身が一人っ子で早く結婚もしたかったし、もちろん早く赤ちゃんも産みたかったのですが、気がつけば34歳になっていました。思い切って仕事を辞め、有名な浅田レディースクリニックに出会えたのは2012年の夏です。私の場合はここまで来るのが長く大変でした。
最初の説明会での院長のお話を聞いて、ここで駄目だったらあきらめるしかない。そんな気持ちになりました。治療時35歳、極度の卵巣機能の低下や、卵巣嚢腫の手術をしたことによりほとんど卵子が残っていない深刻な状況だということもわかりました。それでも先生方に言われたとおりクリニックに通い言われたとおり薬を飲み、言われたとおり注射をうち、奇跡的に採卵することができました。 結果、2度の採卵、3度目の胚移植にて無事妊娠することができました。その後順調な妊娠生活を送り、男児を授かりました。
自分が妊娠できるまでは、頭から妊娠したい気持ちがうまくコントロールできず醜い心境にもなりよく自己嫌悪に陥っていました。今ここへ通っておられる方はさまざまな事情は違えども、同じような気持ちで苦しんでいらっしゃると思います。私も待合の途中、何度も折れそうな気持ちになり、過去の出産された方のメッセージに救われました。それぞれの体の状況は違うので100%良い結果がまっているとは言い切れないけれど、浅田レディースクリニックにこうして通えるだけでも奇跡だと思います。やれるだけ、自分たちが納得できるだけ通い続けて挑める場所が、ここで良かったじゃないですか。私にはもう時間があまりないので(早期閉経予定)二人目もチャレンジしたいと思っています。たとえどんな結果になろうとも。
先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。私の夢をかなえてくださり心から感謝しています。また再度チャレンジする際もよろしくお願いいたします。

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