患者さまからのお手紙

2013年5月に出産された患者さまから

掲載日:2014年11月28日
毎回、毎回、治療のたびに、迷い、悩みがありました。私の夫は治療に非協力的でも、積極的でもなく、話せば、そう、とうなづく位でした。妊娠をそれを告げられ、メールした時はさすがに喜んでいましたが。
 私の主な相談相手は、姉、同じ不妊治療を受けて卒業した友人でした。でも、やはり夫婦間でもっと話したり、夫に頼ったりすればよかったと思います。そんな中で、信頼関係も築けていけていくのかもしれなかったかな、と今では思います。当時はその勇気がなかったり、話しても仕方ない、と思っていましたが、抱え込むことはなかったんだと今は思います。夫もどう私に切り出せば分からなかったようでした。なので、女性から、具体的にこう悩んでいる、手がつかない、と体当たりすればよかったんだと、出産後に気づきました。
 今では八つ当たりして、落ち着いてから、誤っています、余裕ないの、ごめんね、と。そうすると、無口な夫は何も言わず、普段やらない家事をやっておいてくれたり、少しだけ、心に沿ってようとします。そんな夫の姿をみると、治療中だって、散々、時間や気持ちをやり繰りして、切り替えて、頑張っていたのも、正直に言えば、全部ではなくても、少しは理解してくれたかもしれない、と思いました。
 今、1人で治療を頑張っている方、話して楽になれるなら、少しでも気持ちを楽にして、治療に向かってください。そして、治療ばかりでなく、もしかしたら、気分転換しながらのほうが精神衛生上、いいこともあるかもしれません。
 最後に。妊娠、出産だけが結婚生活のすべてではない、と思いながら、治療をすることも大事だと思います。私は妊娠しないかもしれないな、したいけど、、、。と思いながら治療していました。勿論、失敗に終わった時は泣きました。だから、こんな気持ちは矛盾するかもしれませんが、少しでも気持ちを楽にもちながら、治療に臨んでください。
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