患者さまからのお手紙
2013年11月に出産された患者さまから
掲載日:2014年11月21日
浅田先生、クリニックの皆様ご無沙汰しております昨年の11月に難産でしたが、女の子を無事出産しました。
私は幸せです!ありがとうございました!すぐにご挨拶をしたかったのですが、毎日があっという間に過ぎて、子育ての大変さを噛み締めています。あの時、駅前クリニックを立ち上げた際に浅田先生に治療してもらわないと意味がないです。と言った事を今でも覚えています。先生は真剣に向き合って、治療してくれました。今でもこの私に子供がいるなんて!と治療をしている時とは全然違う生活に嬉しい毎日を送っています。
私はこの子を授かるまでに12年かかりました。本当に長かったし、何度も心が折れました。周りが、当たり前の様に出産して行く中、私は 何してるんだろうと何度も泣きました。頑張れば報われるのなら何度でも頑張ってやる。治療10年目くらいまではそう思ってましたが、なかなか奇跡は起きてくれなかった。治療に専念する為に念願で入った会社を辞め、パートで稼いだお金も治療費にすべて消えていく、いつの間にか子供のいる友達とは疎遠になり、精神的に苦しい時一人旅に出て、頭を空っぽにしたり、毎日毎日が、子供を授かる為に生活していた気がします。でも今思うと私に与えられた試練だったのかなと思えるようになりました。
最後の方では浅田先生からもこのまま治療を続けても難しいと言われました。あの時の帰り道はなんとも言えない気持ちになったことを覚えてます。しばらくして私の中でこれで最後の採卵と決めて取れた最後の治療で、念願が叶いました。諦めないで良かった!その思いでいっぱいです。
12年かかりましたが、最後に浅田先生の所で良かった。不妊治療。まさか私が。誰にも言いたくない。誰にも会いたくない。諦めたくない。旦那さんとの子供が欲しい。もう治療なんてしたくない。何もかもがイヤ。これで最後。もう一回だけ頑張ってみよう。子供が騒いでいて、うるさい。どこかで区切りをつけないといけないな。後悔したくない。前だけを見てもう少しだけ、、12年の治療中は、こんな想いがグルグル回っていました。
不妊治療をした人にしか分からない。卑屈になる自分、いつの間にか子供が嫌いになっていったり、本当の自分を見失うことも。私は自分のイヤな所も認めることを覚えて、なんとかやってきました。いろんな想いや自分がいてもいいんだ。そう思ってから、少し楽になりました。
治療で頑張っている皆さん、きっときっとこの先に何かが待っていると信じて、どうかどうか願いが叶いますように。

患者さまからのお便り一覧