患者さまからのお手紙

2013年7月に出産された患者さまから

掲載日:2014年8月22日
2012年のお正月、突然「私は今年で40歳になるんだ!子供が本当に欲しいならもう時間がない!」と思いました。そして、迷った末に勇気を出して本屋さんで「赤ちゃんが欲しい人のための本」というのを買ってみました。読んでビックリ、40歳という年齢は、思っていたよりかなり深刻で、避妊せずに何年も子供ができなかった私は、難しい状態にあることが分かりました。
 これは、まずい、今すぐに真剣に主人と話し合う必要があると思いました。話し合いの末に、チャレンジしてだめなら、仕方ない。けれど、もう数年後にやっぱり欲しいと思っても、もう遅い。後悔したくないから、2年と決めて頑張ってみよう!けど、もう、町の産婦人科に行っている余裕はない!!と駆け込んだのが、浅田先生のところでした。
 浅田先生には、「えらくのんびりしてるねぇ。欲しいならどうしてもっと早く来ないの。これは、けっこう厳しいよ。」と言われました。ホルモン値が0.7しかなかった私は、40歳になるというあせりもあって、先生方のアドバイスにしたがい、どんどん治療をすすめ、すぐに体外受精に入りました。しかし、突然高額治療を始めてしまったので、支払いのためにパートのに出ることになりました。
 慣れない仕事と、毎月、生理とシフトをドキドキしながらにらめっこ。そのストレスと注射や薬のストレスで、どうにも自分ではならなくなり、何度も病院で泣いたり怒ったりしてしまいました。けれど、スタッフのかたが一生懸命対応してくださり、毎回何とか乗り切ることができました。
 「もうやめたい」自分で決めて始めたことなのに、何回もそう思いました。その度に、「せっかくここまで頑張ったんだから、今回だけ頑張ってみよ、次はまた後から考えたらいいんだから」と主人を始め、先生や看護士さんみんなに励まされてここまできました。
 今は、一児の母です。かわいくてかわいくて、本当にうれしいです。高齢出産で大変なことも一杯あったけど、そんなこと全部帳消しにするぐらい、かわいいです。みなさん、とにかく前を見過ぎないで、「とりあえず、とりあえず」と頑張ってください。病院を卒業する際に、今までお世話になったスタッフのみなさんにお礼がいえなかったのが、今でも残念です。
 最後に、私を支えてくださった、スタッフの皆さん。特に、当たってしまっていた看護士のみなさま。本当に、ありがとうございました。感謝しても、しきれません。これからも、沢山の人たちを幸せにする仕事を頑張ってください。
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