患者さまからのお手紙
2013年3月に出産された患者さまから
掲載日:2013年11月15日
■経緯■
私は29歳で結婚して32歳のときに近所の産婦人科に軽い気持ちで通い始め、33歳のときにその病院から浅田LCを紹介してもらい、35歳で妊娠、36歳で男児を出産しました。 結婚して数年はいろいろ事情があり避妊をしていて、いざ子供を作ろうと思ったときになかなかできなかったのです。避妊をしなければすぐに子供はできるものと思ってました。
私の場合は、浅田LCに来てから、タイミング5回→AIH6回→体外受精(採卵1回、胚移植5回、最後の5回目は2個移植)→5回目の胚移植でやっと妊娠することができました。
旦那に問題はなく私もこれといった問題があるわけでもなく原因不明でした。この原因不明というのが実は一番つらく、原因がわからないので改善する点や気を付ける点は特になく、ただ毎回陰性の結果を聞いてがっくりしている日々でした。そしてまさか自分が体外受精までいくとは思っていませんでした。
私は仕事をしたかったのですが、治療中はいつ妊娠してもいい身なので、就職活動もできませんでした。治療もうまくいかない、先が見えないので就職活動もできないというストレスが当時は少なからずあったと思います。
そんなある日、一人の友達と知り合いました。その人は42歳既婚子供なし。彼女も30代のころは子供のことで悩んだみたいですが、旦那さんと話し合って子供を作らないことにしたそうです。今は2人の人生を楽しんでいると。私はそれを聞いた時に衝撃を受けました。それまでたぶん頭のどこかで結婚イコール出産と思っていたんだと思います。でも子供がいなくても2人で生きていく人生もありだなぁとそのとき思いました。そうしてまもなく妊娠したのです。
これは偶然かもしれませんが、そうやって自分の中で子供を作らなきゃと追い込んでいたんだと思います。視野を広げて気持ちに余裕ができたことが結果的に妊娠につながったのではないかと私は思っています。
■治療について■
私の中で治療中つらかったことは、「タイミングからAIHへのステップアップ」と、「採卵」だったと思います。AIHへのステップアップは、治療開始当初タイミングでなんとかなると思ってた私としては、とうとうここまで来たかあという不安がありました。逆に体外受精へのステップアップは覚悟ができていたのですんなり進めたと思います。
それから採卵は毎日の注射がやっぱり大変でしたし、術後のお腹の張りもつらかったです。幸い(?)私は卵子がたくさんとれたので、1回の採卵で済みましたが、もし5回目の胚移植で陰性だった場合、それが最後の卵でしたので、2回目の採卵を考えたらとても憂鬱でした。
でも浅田LCの先生方やスタッフの方々はみなさん真摯に対応してくれたので安心して治療に臨むことができました。
■現在治療をされている方へ■
不妊治療というのは、先が見えず、陽性が出るか自分でやめると決めるまで終わりがないという過酷なものだと思います。でも、この機会に本当に子供がほしいのか、子供ができたらどんなことをしたいのか、子供ができなかったとしたらどんな人生を送りたいかなどをいろいろ考えてみたらいいのかもしれません。
子供がいるからできることもありますが、子供がいないからできることもたくさんあると思います。
妊娠・出産した私が言ってもあまり説得力がないかもしれませんが、子供ができた今はとても幸せですが、できなかったとしても旦那さんと仲良く暮らしていければそれはそれで幸せなんだと思います。別にあきらめろと言ってるわけではなく、そういう気持ちの余裕が大事なのではないかと思います。
あまり自分を追い込みすぎないで旦那さんとよく話し合いながら頑張ってください。「子供はまだ?」などと言ってくる心無い親戚もいるかもしれませんがそういう言葉は適当に聞き流して、マイペースに進めていってください。精神的にきつくなったら休憩したらいいと思います。
■これから治療を始められる方、迷っている方へ■
まさか自分が不妊治療をすることになるとは思ってもなかった方が多いと思います。(私もそうでした)治療を始めることはけっこう勇気がいることと思います。
でも世の中晩婚化が進んで、周りにはけっこう治療している人がたくさんいます。実際浅田LCに通院中、待合室が満席で、こんなに自分と同じ悩みを抱えてる人がいるんだぁと驚き、また私だけではないと安心したのを覚えてます。
浅田先生の説明会などでも言われたと思いますが、卵子の老化は不妊の大きな原因です。今、治療を始めようと思われた方、始めようか迷ってる方は、とにかく思い立ったときに始めるのが一番だと思います。
ただし、上記にも記したとおり不妊治療はけっこう過酷です。始めるにあたって、生活の中の優先順位(治療優先?仕事優先?趣味優先?など)をなんとなく描いておいたほうがいいかもしれません。治療には時間とお金を要しますから。旦那さんの協力も不可欠です。
■最後に■
浅田LCのスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。治療中は確かに大変でしたが、今は息子の寝顔を見ながら幸せを感じる毎日です。もちろん、治療よりこれからの育児の方が大変だと思いますが、こうして授かった命を大切に育てていきたいと思います。
2人目も検討中ですが、その際はまたお世話になろうと思ってますので、宜しくお願いします。
私は29歳で結婚して32歳のときに近所の産婦人科に軽い気持ちで通い始め、33歳のときにその病院から浅田LCを紹介してもらい、35歳で妊娠、36歳で男児を出産しました。 結婚して数年はいろいろ事情があり避妊をしていて、いざ子供を作ろうと思ったときになかなかできなかったのです。避妊をしなければすぐに子供はできるものと思ってました。
私の場合は、浅田LCに来てから、タイミング5回→AIH6回→体外受精(採卵1回、胚移植5回、最後の5回目は2個移植)→5回目の胚移植でやっと妊娠することができました。
旦那に問題はなく私もこれといった問題があるわけでもなく原因不明でした。この原因不明というのが実は一番つらく、原因がわからないので改善する点や気を付ける点は特になく、ただ毎回陰性の結果を聞いてがっくりしている日々でした。そしてまさか自分が体外受精までいくとは思っていませんでした。
私は仕事をしたかったのですが、治療中はいつ妊娠してもいい身なので、就職活動もできませんでした。治療もうまくいかない、先が見えないので就職活動もできないというストレスが当時は少なからずあったと思います。
そんなある日、一人の友達と知り合いました。その人は42歳既婚子供なし。彼女も30代のころは子供のことで悩んだみたいですが、旦那さんと話し合って子供を作らないことにしたそうです。今は2人の人生を楽しんでいると。私はそれを聞いた時に衝撃を受けました。それまでたぶん頭のどこかで結婚イコール出産と思っていたんだと思います。でも子供がいなくても2人で生きていく人生もありだなぁとそのとき思いました。そうしてまもなく妊娠したのです。
これは偶然かもしれませんが、そうやって自分の中で子供を作らなきゃと追い込んでいたんだと思います。視野を広げて気持ちに余裕ができたことが結果的に妊娠につながったのではないかと私は思っています。
■治療について■
私の中で治療中つらかったことは、「タイミングからAIHへのステップアップ」と、「採卵」だったと思います。AIHへのステップアップは、治療開始当初タイミングでなんとかなると思ってた私としては、とうとうここまで来たかあという不安がありました。逆に体外受精へのステップアップは覚悟ができていたのですんなり進めたと思います。
それから採卵は毎日の注射がやっぱり大変でしたし、術後のお腹の張りもつらかったです。幸い(?)私は卵子がたくさんとれたので、1回の採卵で済みましたが、もし5回目の胚移植で陰性だった場合、それが最後の卵でしたので、2回目の採卵を考えたらとても憂鬱でした。
でも浅田LCの先生方やスタッフの方々はみなさん真摯に対応してくれたので安心して治療に臨むことができました。
■現在治療をされている方へ■
不妊治療というのは、先が見えず、陽性が出るか自分でやめると決めるまで終わりがないという過酷なものだと思います。でも、この機会に本当に子供がほしいのか、子供ができたらどんなことをしたいのか、子供ができなかったとしたらどんな人生を送りたいかなどをいろいろ考えてみたらいいのかもしれません。
子供がいるからできることもありますが、子供がいないからできることもたくさんあると思います。
妊娠・出産した私が言ってもあまり説得力がないかもしれませんが、子供ができた今はとても幸せですが、できなかったとしても旦那さんと仲良く暮らしていければそれはそれで幸せなんだと思います。別にあきらめろと言ってるわけではなく、そういう気持ちの余裕が大事なのではないかと思います。
あまり自分を追い込みすぎないで旦那さんとよく話し合いながら頑張ってください。「子供はまだ?」などと言ってくる心無い親戚もいるかもしれませんがそういう言葉は適当に聞き流して、マイペースに進めていってください。精神的にきつくなったら休憩したらいいと思います。
■これから治療を始められる方、迷っている方へ■
まさか自分が不妊治療をすることになるとは思ってもなかった方が多いと思います。(私もそうでした)治療を始めることはけっこう勇気がいることと思います。
でも世の中晩婚化が進んで、周りにはけっこう治療している人がたくさんいます。実際浅田LCに通院中、待合室が満席で、こんなに自分と同じ悩みを抱えてる人がいるんだぁと驚き、また私だけではないと安心したのを覚えてます。
浅田先生の説明会などでも言われたと思いますが、卵子の老化は不妊の大きな原因です。今、治療を始めようと思われた方、始めようか迷ってる方は、とにかく思い立ったときに始めるのが一番だと思います。
ただし、上記にも記したとおり不妊治療はけっこう過酷です。始めるにあたって、生活の中の優先順位(治療優先?仕事優先?趣味優先?など)をなんとなく描いておいたほうがいいかもしれません。治療には時間とお金を要しますから。旦那さんの協力も不可欠です。
■最後に■
浅田LCのスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。治療中は確かに大変でしたが、今は息子の寝顔を見ながら幸せを感じる毎日です。もちろん、治療よりこれからの育児の方が大変だと思いますが、こうして授かった命を大切に育てていきたいと思います。
2人目も検討中ですが、その際はまたお世話になろうと思ってますので、宜しくお願いします。

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