患者さまからのお手紙

2012年7月に出産された患者さまから

掲載日:2013年1月18日
結婚10年目の結婚記念日に、待望の赤ちゃんを授かることが出来ました。
 不妊治療を始めて8年目。浅田クリニックに通い始めてからは5年目ですが、体外受精9回目のことでした。何度挑戦しても結果が出なかった時は、辛くて苦しくて、自分だけ世の中から取り残されたような気分になり、何度泣いたか分かりません。友達や知り合いからは、「子供のことばかり考えない方がいいよ。」とか「諦めると出来るって聞くよ。」と言われていましたが、今は、諦めなくて良かった!と思っています。
 37才という年齢も気になっていたのですが、それ以上に卵巣年齢の検査では実年齢よりかなり上の閉経頃の数値が出てしまい、自分にはもう卵が残りわずかなんだ・・・治療してもダメかもしれない・・・と、落ち込んで涙が出て止まりませんでした。今までは、卵は10個以上採れていて、着床の問題だけかと思っていたので、卵が採れないかもしれないとは、夢にも思っていなかったからです。
 お金も時間もかかることなので、体外受精をするかどうか、数日毎晩主人と相談して悩みました。でも、どうしても主人と自分の子供に会ってみたい!という思いを諦めきれなくて、クリニックの先生方がおっしゃって下さった「以前とは薬も刺激方法も違うから頑張ってみませんか?」「卵の数と質は別なので、そんなに悲観しなくても大丈夫だと思いますよ。」という言葉にも背中を押して貰って、今回が最後!と決めて治療を決意しました。
 今回は、初めてのクロミッド採卵で不安もあり、自己注射も怖くてストレスに感じることもありましたが、先生方を信じて、そして自分の力も信じて治療をした結果、凍結解凍しても8Aという良い質の卵を移植することが出来ました。今まで結果が出なかった時は、期待しつつも、またダメかも・・・と心のどこかで少し思ってしまっていました。でも今回は、プラスのことだけ思うようにしていました。卵を育てている時は、良い卵がたくさん採れる!と強く思い、移植してからは、この子は絶対元気に生まれてきてくれる!今回は大丈夫!と思い、自分が赤ちゃんを抱いているイメージをしていました。もちろん、クリニックの技術、先生、スタッフのみなさんのおかげだと思っていますが、合わせて、そういう治療を受ける側の気持ちの持ち方も大事なのではないかな、と思いました。それから、クリニックで処方して頂いた『卵の質を良くするサプリメント』も私は効いたかな、と思っています。
 今、息子の嬉しそうな顔や可愛い寝顔を見ると、とことん頑張ってみて本当に良かった!と思っています。浅田先生をはじめ、先生方、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
 最後に、特に羽柴先生、本当に長い間お世話になりました。羽柴先生には、最初にクリニックに通い始めた頃からずっとお世話になっていました。落ち込んでいる時も、いつも優しい笑顔で元気づけてくれたり、治療を休みたくなり、でも、排卵の確認とホルモンの検査だけは続けたいという我儘も聞いて下り、本当にありがとうございました。この子の心臓が初めてピコピコ動いているのを羽柴先生と確認出来たことがとても嬉しかったです。そして、エコーを見て「心臓動いてるのわかる?」と嬉しそうに言って下さった声を今もよく覚えています。本当にありがとうございました。
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