患者さまからのお手紙

2010年11月に出産された患者さまから1

掲載日:2011年4月15日
 顕微授精で37歳に赤ちゃんを授かり、38歳で出産しました。
 私は体外受精に至るまでに人工授精を8回もチャレンジしてしまいました。というのも、やはり体外受精となると金額がグッと高くなってしまうのでできたら人工授精で授からないかな・・・と思い、なかなか踏み切れなかったからです。主人の精子には問題はなく、私の卵巣の機能が低かったので人工授精をしていましたが、5回行って次へとステップアップする頃、自分からもう一度卵管造影検査をして卵管の通りをよくしてもらうことを申し出てその後、3回チャレンジしました。
 それでもダメだったので体外受精に挑むことになった訳です。金銭的なことをいいますと、いざ子供が産まれてから育てていくほうがうんとお金がかかる!といわれます。でも目の前のかわいい我が子を育てるためならいくらでも出そうと思うのです。
 でも、体外受精は1回で授かるとは限らず、また最低5回で授かるよ、など見通しがあるわけでもなく、そのまま授からないことだってある・・・、そう考えるとどうしても悩んでしまいました。
 でも、子供が欲しいならチャレンジするしかない!悩んでいたりお金が貯まってからなんていっていたら私の体の条件が悪くなる一方だ!とにかく「今、やるしかない!!」「貯金なんて使ってしまえ~!!」くらいのちょっとやけくそ(笑)になって体外受精を決めたことを覚えています。
 そのやけくそぎみになったことでふっと気持ちが変わり、ストレスがとれたのか、ありがたいことにその1回の胚移植で赤ちゃんを授かることができたのです。
 結局、私は卵と精子を一緒に入れて自然に受精させる媒精ではひとつも受精できず、顕微授精してもらって赤ちゃんになれる受精卵ができました。
 なので、何回も人工授精せず、早く体外受精に踏み込めばよかったわけなのですが・・・。でもやはり自分が納得しなければ次へと進めなかったのでそれはそれで無駄な時間とお金を費やしてしまった気もしますが、後悔はしていません。
 赤ちゃんが授かるまで「もうダンナの愚痴はいいませんから赤ちゃん授けてください!」とかの神頼みも常にしていました(笑)。
 私はこちらのすばらしい病院にたどりつくまでに時間がかかってしまったことだけ無知だったな・・・、と後悔しています。この病院に通えていることは赤ちゃんにたどり着く、一番よい選択だと思います!!
 お仕事をされながら頑張ってみえる方、思い切って仕事をやめて頑張ってみえる方、どこまでお金をかけようか悩んでみえる方、2人目不妊で小さいお子さんを連れながら、人目も気にしながらも頑張ってみえる方・・・。
 どうか、頑張っている皆さんに、早く赤ちゃんが授かりますように・・・。  
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