患者さまからのお手紙

2010年9月に出産された患者さまから3

掲載日:2011年3月25日
 私は自分が不妊症だということを認めるまでに、時間がかかりました。
 認めてからも、自然に任せていれば、きっとそのうち子供を授かるだろうと、何もしないでいました。ちゃんとした検査を受けるまでに、長い年月が経っていました。
 そして、重い腰をあげ受けた検査の結果は、早発閉経の可能性あり。私には時間がないことを思い知らされ、愕然となりました。
 主人の積極的な協力があり、それからのステップアップは早かったです。人工授精、そして体外受精へと進みました。採卵には3回かかりましたが、幸いにも1回の胚移植で、赤ちゃんを授かることができました。
 今、この手に我が子を抱けることは、本当に奇跡だと思っています。
 今思えば、子供ができなくてずっとずっと悩んでいたのに、どうして不妊治療への1歩をもっと早く踏み出せなかったのだろう、と思います。
 治療自体への不安もあるし、経済的な心配もしました。まさか自分が・・・とか、なんで自分が・・・とか、不妊症である自分を認めたくなかったりもしました。
 そして何より、治療をして、それでもできなかったらどうしよう・・・という怖さがありました。でも、すべてやってみないとわからないことだと思いました。
 怖い怖いといって、あのまま放置していたら、私はもう治療すらできない、手遅れの状態になっていたのだと思います。
 今悩んでいる方には、どうか、次の一歩を勇気を持って進んでほしいと思います。進んでみないと、わからないことがあります。私には、もう子供を授かるまでに時間がないことがわかりました。
 どうかあきらめないで、チャレンジしてください。
 治療の最中は、精神的につらいことが多いと思います。私も毎月毎月泣きました。今はもう十分頑張っていると思うので、頑張れとは言いません。
 とにかく浅田先生はじめ、クリニックのスタッフのみなさんを信じて、どうかあきらめず治療を続けてください。
レター

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