患者さまからのお手紙

2010年9月に出産された患者さまから1

掲載日:2011年2月10日
 今こうして無事出産をし、子供を抱いていると、本当に諦めなくてよかった、そして浅田先生はじめスタッフの皆様を信じてよかったという気持ちで一杯になります。少し前の私は、なかなか結果が出ず、治療に通っていても暗いトンネルの中にいるようで、期待しては涙の繰り返しでした。
 また、治療で子供を授かった人の話を聞いても、どうせ私は駄目だからという思いばかりでした。思えば、最初治療で通い始めた頃は人工授精で授かるんじゃないかなんて軽く思っていましたが、繰り返しても結果が出ず、まさか自分が顕微授精までするなんて思っていませんでした。
 それに加え、金銭的な不安、母の介護などもあり、一時は諦めようとしました。しかし年齢を考えると、これが最後のチャンスかもしれない、また後から振り返った時、あの時諦めなければよかったと後悔したくないことから、最後のステップを決意しました。
 いざ顕微授精で移植する時も、受精卵の評価が「悪い」と診断され、泣きながら帰りました。もちろん、その段階で私の中では、はっきりとした諦めの気持ちが出来ていました。それでも奇跡は起きました。妊娠したことを知った時の興奮は今でもはっきりと覚えています。
今回、私がこうして筆を取るに至ったのは、私もクリニックで皆さんの体験談に何度も励まされ頑張れたからです。
 そして、何よりあの時、諦めず顕微授精にステップしてよかった、浅田先生はじめスタッフの皆様を信じてよかったことを、同じ境遇の人に伝えたいです。
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