よくある質問
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移植後に歯科治療をしたいのですが、麻酔やレントゲンは影響ありますか?
問題ありません。妊娠中は口内環境が悪くなりやすいので、歯科治療は妊娠前に済ませておくことをおすすめします。
歯科にてお薬の処方がある場合は、当院で処方しているお薬について歯科医へのご相談をお願いします。
また、妊娠判定陽性後の歯科治療についても歯科医へのご相談をお願いします。
移植後に花粉症の薬や頭痛薬は飲んでも大丈夫ですか?
妊娠判定日までは、いつも服用されているお薬を服用していただいて問題ありません。
お薬を変更する場合でも、妊娠判明後の変更で問題ありません。妊娠中の服用については、主治医の判断となります。
移植はいつごろになりますか?
月経開始~移植、妊娠判定までのスケジュール例を作成しました。
患者様によって受診日、回数やお薬の処方が異なる事がありますが、参考になさってください。
月経2~3日目と月経9~11(13)日目にご受診いただき、ホルモン値や内膜の厚さ、卵胞発育の有無等を確認して移植日を決定します。
移植当日はコーディネーターから移植胚や妊娠判定までのお薬の説明があり、移植胚の動画をご覧いただきます。
妊娠判定は当院にて尿検査で実施します。なぜ尿検査なのか?をご参照ください。
※2022年3月 追記
現在は、妊娠判定は血液検査にて判定しています。尿件での妊娠判定は行っておりません。
妊娠判定が尿検査だけだと、着床したかどうかもわからないので今後の治療がわからないと思うのですが。
尿検査は(+)か(―)を判定する「定性検査」であり、血液検査は数値で判定する「定量検査」となります。定量検査では、この値以上であれば良く、以下であれば悪いとする"カットオフ値"を設定しなければいけません。
妊娠初期、当院でいえば4週3 日での血中hCG の値はバラツキが大きく、高めにカットオフ値を設定すれば、妊娠をしていても"妊娠はしていない"という結果となり、低めに設定すれば妊娠をしていなくても "妊娠している"という結果が出ることになります。これは昔から議論のあるところですが、施設によりカットオフ値を15IUに設定しているところもあれば、25IU や35IU のところもあり、また少しでもhCG の値が出れば、"妊娠した"と判断するクリニックもあるようです。
ただ、血中のhCG は妊娠時だけに出るものではありません。検査の1 週間前にhCG 注射を打てばhCG が血中に残っていることもありますし、高齢の女性の場合は、妊娠の有無とは関係なく、脳下垂体からhCG が少量出ているため血中のhCG が計測されることもあります。また、胃がんや肺がんの方にhCG が検出されることはよくあることです。
以上の理由により、hCG のカットオフ値が簡単には決められないことから、当院では、まず定性検査である尿検査を行っています。また、尿検査の方が、料金も安く、採血をしないので痛みもありません。
その後hCG 検査を行うのは経過観察のためで、子宮外妊娠や、1週間後に胎嚢が見えなかった時の判断のためと、考えていただければと思います。
なぜ前核期も凍結するのですか?
当院院長は20年前に胚盤胞培養を始めましたが、胚盤胞到達率は培養液や培養器の進歩により徐々に上昇してきました。
これは、胚盤胞到達率は技術によって変わってくるということです。
近年、当院では高い胚盤胞到達率を実現していますが、胚盤胞到達率が極端に低い患者さまもいらっしゃいます。
移植の機会を確保できるよう、当院では受精卵の一部あるいは全部を前核期の段階で凍結しています。
特に受精卵の数が少ない場合・高齢の患者さまの場合は前核期での凍結保存が優先となります。
採卵当日はどのように過ごせばよいですか?してはいけないことはありますか?
当日は安静にし、感染予防のためシャワー浴でお願いします。また自転車・自動車の運転は避け、血流の良くなること(激しい運動や飲酒)は避けてください。
採卵当日の採精は早朝でも大丈夫ですか?
問題ありません。精液採取については採卵日決定した日に看護師より詳しい説明がありますので、ご不安な点があればお尋ねください。
妊娠判定日の都合が悪いので早めに来院してもいいですか?
妊娠判定日より前の来院は、妊娠反応がきちんと出ない可能性があるためお勧めしていません。
患者さまのご予定もあると思いますので、都合がつかない場合は予定の妊娠判定日より後の来院をご案内しています。(土曜日と休診日以外)(品川CLは土曜日の受診も可能です)
来院日までのお薬を処方させて頂きますので、服用を続けるようにお願いいたします。
移植の周期は何回くらい通院すればいいですか?
胚移植を希望する周期の生理2日目に内診と診察、生理9日目~11日目のいずれかの日に採血と内診、診察があります。
この日のエコーで内膜がしっかり厚くなっていれば移植日が決定し、次の来院は移植日当日となります。
内膜の厚さが足りない場合はあと数回来院が必要となります。
胚移植後の妊娠判定日を含め少なくとも4回の通院が必要です。
移植後の生活で気を付けることはありますか?
胚移植当日は、出血がある場合の入浴は避けていただきますが、通常通りの生活で問題ありません。
具体的なご質問としてよく尋ねられる、自転車、重いものを持つ、運動(スポーツジム・ゴルフ・加圧トレーニング)、旅行(長時間の移動)、立ち仕事について、いずれも妊娠や流産に影響を及ぼすことは証明されていないため、問題がないと考えています。
お酒も基本的には飲んでいただいて問題ありませんが、過度な飲酒はお控えください。
自分の行動で妊娠率を上げたり、流産率を下げたりすることはできません。結果も自分でコントロールすることはできません。
問題ないと言われても、もし不安になるようでしたら控えていただいても良いですし、何よりもご自身が、妊娠判定日まで一番リラックスできる生活を送っていただくことが大切ですとご案内しています。
採卵後の生理が普段の生理より出血量が多いのですが大丈夫ですか?
採卵の周期は、注射等で刺激し卵胞を育てていますので、卵胞ホルモンも自然周期よりかなり高くなっています。
それに伴い、内膜もかなり厚くなっているため出血量も多くなることがあります。おかしなことではないので心配ありません。
しかし、出血量に伴って腹痛等の症状も普段より強くなる場合もありますので、我慢せずに痛み止めを服用するなどして様子をみてください。
採卵前のエコーの個数と実際の採卵数が違うのはなぜですか?
卵子は卵巣の中の「卵胞」を満たしている「卵胞液」のなかにありますが、大きさは約0.1~0.2mmと小さいのでエコー画像で卵子を直接確認することはできません。
そのため、内診のエコー画像では、卵子ではなく「卵胞」の数と大きさをみているのです。
なかには卵胞だけが育って卵子が入っていなかったり、まだ卵胞が未熟で卵胞壁から卵子が剥がれ落ちなかったりすることもありその場合、実際の採卵数は卵胞数より少なくなります。
逆に卵胞の陰にもう1つ卵胞が重なっていたり、採卵までの間に卵胞が育ってきたりすると、採卵数は卵胞数よりも多くなります。
このようにエコーで見える卵胞数は目安にすぎません。
また卵胞の大きさで卵子の成熟度を測りますが、これも大体の目安です。
人間の体は千差万別、なかなか確実に数値化することは難しいのです。
採卵当日、夫の精液を持参できるかわからないのですがどうすればよいですか?
採卵日は卵胞の育ち具合で決まり、2日前に決定することも少なくありません。
急に決まりますので、出張が多いご主人さまや夜勤があるご主人さまなど、採卵当日に精液を持参できるかわからない方もいらっしゃると思います。
そのような患者さまには、事前に精子凍結をご案内しています。
患者さまに合った凍結方法をご案内させていただきますのでご相談ください。
(※凍結精子使用症例では受精操作は顕微授精のみになります。)
精液が少しこぼれてしまったのですが、大丈夫ですか?
精液量が減るので、全精液中の精子数が少なくなります。
検査はできますが、精子数によっては再検査になることもあります。
提出する時にお伝えください。
採卵後の食事についてはいつから食べてよいですか?
採卵後、普段通りに食事をとっていただけますが、消化のよいものをお勧めいたします。
胚移植後の生活について 安静にしていた方が良いですか?
過度な安静は必要ございません。仕事・家事・スポーツ・サウナ・旅行・サプリメントなど普段どおりの生活で問題ございません。