培養室(Lab)
第33回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)
7月にスイスで開催された第33回ESHRE(欧州ヒト生殖医学会)に浅田院長および胚培養士が参加しました。
ESHREは生殖医学における世界の2大学会の一つであり、世界各国から最新の知見が報告されました。
当院からはポスター発表を3題行いました。以下は発表を行った胚培養士の感想です。
参加の感想
今回、浅田院長と共に胚培養士4名でThe 33rd European Society of Human Reproduction and Embryology(ESHRE)に参加してきました。
開催地は国際機関が多数集まるスイス・ジュネーブでした。ジュネーブはレマン湖のほとりに位置し、湖からは雄大な山々の景色と
モン・ブランを少しだけ眺めることができました。
街並みは全体的に統一感があり落ち着いた雰囲気がありました。治安も良く、市内観光(サン ピエール大聖堂など)も観光客が多くなく
終始ゆっくりとした時間が過ぎていきました。
滞在期間中の気候は快晴で日光が当たるところはとても暑かったですが、日陰に入るとちょうど良い体感となり、
湿度の高い日本との違いを感じました。
私はポスター発表をさせていただきました。発表ではポスターの内容が大きなモニターに映し出されるため、閲覧しやすい印象を受けました。
学会自体は例年に倣いPGSに関する演題を多くみかけました。胚の遺伝子解析についてはやはり海外での実施・報告が活発に行われていますが、
国内での実施にはまだまだたくさんの課題が残っています。PGSによる有用性の不安定さや倫理面が問題視されていますが、
国内の意見だけではなく世界的な動向を知り見識を広めていきたいです。
今回ジュネーブへ向かうためにフランスで飛行機の乗り継ぎがありましたがトラブルにより飛行機がキャンセルになってしまい
空港で一晩明かすことになり、翌日フランスからスイスまでバスに乗り約7時間かけて移動するなど学会以外の貴重な体験もしてきました。
国際学会に参加させていただき国際的な意見や研究内容を知ることができ非常に有意義な経験をさせていただきました。
この経験を元に今後の業務、患者さまへの還元が出来るように努めていきます。
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