培養室(ラボラトリー)

胚盤胞の孵化と孵化補助

掲載日:2016年9月15日

 当院では移植予定の受精卵に対して、アシステッドハッチング (Assisted Hatching:AH)を行っております。 日本語訳をすると、「Assisted=補助」 「Hatching=孵化」である為、「Assisted hatching=孵化補助」という意味になり、我々は略してAHと呼んでいます。受精卵は着床前に孵化をする必要がありますが、 AHは、その孵化を人工的に補助する技術です。今月号では、胚盤胞の孵化について紹介いたします。

胚盤胞の孵化と孵化補助1

①受精卵は透明帯という殻の中で胚盤胞へと成長する。
②胚盤胞は成長と共に透明帯を押し広げ、やがて透明帯に亀裂が生じる。
③胚盤胞は透明帯の亀裂を押し広げていく。
④胚盤胞は透明帯の外へ出て、子宮内膜に着床する。

⇒胚盤胞が透明帯の外に出ていく一連の流れ(②~④)を「孵化」と呼ぶ


胚盤胞の孵化と妊娠・流産率について

通常、胚盤胞は上記①~④の流れで着床します。しかし症例によっては透明帯が通常より厚いことや 硬い場合があります。そのような場合、胚盤胞は透明帯を破れず孵化できなくなる可能性があります。

孵化の有無と妊娠・流産率の関係

左の表は、孵化の状態と妊娠・流産率の関係を表しています。当院で行った検討により、孵化している 状態で移植した胚盤胞(上の図②~④の状態)は、孵化していない胚盤胞に比べて妊娠率が高いことが明らかとなっています。

          ↓

①受精卵は透明帯という殻の中で胚盤胞へと成長する。

          ↓

孵化を補助するためレーザーによって透明帯を薄くしたり穴を開けています。 これを孵化補助(AH)と言います。


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