培養室(ラボラトリー)

WOW dish を用いた培養成績について

掲載日:2016年3月28日

当院では、 Well of the well 型培養dish(WOW dish)を用いた新しい培養方法(WOW培養)を採用しています。
前号の季刊誌vol.20では、WOW 培養と従来の培養方法(drop培養)の特徴について紹介し、 WOW dishを採用した理由について紹介しました。
今月号では、 WOW培養とdrop培養の培養成績を比較した結果について紹介します。

培養方法

WOW培養 WOW培養
WOW dishは直径7mmほどのくぼみ(well)の中に、受精卵が1つずつ入る程度のwellが25個並んでいます。この特殊な形状により、 WOW dishは受精卵を同じ環境内で25個まで個別に管理しながらグループで培養することが可能です。

drop培養 drop培養
drop培養は、プラスチック製のシャーレに滴下した培養液に受精卵を1つずつ入れ個別に管理・培養する方法です。この方法は様々な施設で広く行われている一般的な培養方法です。

培養成績の比較

図.1 WOW培養とdrop培養における
培養5日目の良好胚盤胞率の比較 図.1 では、受精卵培養5日目に良好胚盤胞へと成長する割合をWOW培養 と drop培養で比較しました。
その結果、WOW培養の良好胚盤胞率はdrop培養に比べて、統計学的に高いことが明らかになりました。
図2. では、 WOW培養 または drop培養により得られた胚盤胞を移植したときの妊娠率を比較しました。その結果、統計学的には差はありませんでしたが、WOW培養の妊娠率はdrop培養と比較して高い傾向がありました。


図.2 WOW培養とdrop培養における妊娠率の比較 これらの結果は、WOW培養が治療成績の向上に繋がった可能性が高いことを表しています。国内でWOW dishを使用している施設はごくわずかですが、当院はWOW培養の有効性について、国内外の学会で積極的に発信しています。
受精卵を培養する技術は日々進歩しており、毎年多くの製品が発売されます。
我々は、常に最新の情報を収集することで製品の取捨選択を行い、高い水準の培養成績を維持しています。今後も培養成績の向上を念頭において改善を続けていきます。


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