培養室(ラボラトリー)

凍結融解胚移植の有効性

掲載日:2014年1月10日

凍結融解胚移植とは?

 凍結融解胚移植とは、体外受精や顕微授精で得られた受精卵を凍結保存し、採卵した周期とは別の周期に融解して子宮の中に移植する方法です。これに対して、採卵した周期に得られた受精卵を培養し凍結せずに移植する方法を新鮮胚移植といいます。新鮮胚移植では受精卵を凍結する必要はありませんが、採卵のために行う卵巣刺激の影響で子宮内膜が薄くなり子宮が移植に適さない環境となることがあります。

当院での移植件数の推移

 近年、生殖医療における受精卵の凍結融解技術は飛躍的に向上しました。その結果、当院における過去3年間の受精卵融解時生存率は前核期胚98.8%(9238/9349)、胚盤胞期胚99.9%(2397/2400)となりました。
 そして凍結融解技術の安全性が高まったことにより凍結融解胚移植の件数が大幅に増えました。図1は当院での2007~2012年における新鮮胚移植と凍結融解胚移植の移植件数の推移を表しています。この図より、新鮮胚移植に比べて凍結融解胚移植の件数が増加したことが分かります。
当院での移植件数の推移

各年齢における新鮮胚移植と凍結融解胚移植の妊娠率の比較

 凍結融解胚移植の移植件数が増加した理由は、新鮮胚移植よりも凍結融解胚移植の方が高い妊娠率を期待できるためです。凍結融解胚移植は、移植に適した子宮環境に整えた状態で移植を行うことができるというメリットがあり、新鮮胚移植よりも高い妊娠率を得ることができます。
 図2は2007~2012年における年齢ごとの新鮮胚移植と凍結融解胚移植の妊娠率を表しています。各年齢群ともに凍結融解胚移植の妊娠率が高値となっています。  
 この結果は、海外の文献においても同様の傾向が報告されており、今後、凍結融解胚移植は移植方法のスタンダードとなると考えています。
各年齢における新鮮胚移植と凍結融解胚移植の妊娠率の比較

当院では2013年より新鮮胚移植を中止し、全ての患者さまに凍結融解胚移植を実施しています。

各年齢における新鮮胚移植と凍結融解胚移植の妊娠率の比較


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