培養室(ラボラトリー)

受精卵の成長 (1)

掲載日:2012年9月19日
学会 体外受精により得られた受精卵は1日~6日間、体外で培養を行います。 胚移植・凍結に向けて複数個の受精卵を体外で培養するとき、最も状態の良い受精卵を選択するために培養期間中には観察が必要となります。当院の観察は受精操作翌日を1日目として1・3・5・6日目に、受精卵の成長段階に合わせて的確な評価を行います。 今号では、培養1日目~3日目の受精卵の状態とその評価方法について紹介します。

受精操作を行った翌日(培養1日目)に受精の確認を行います。
正常な受精卵には精子由来の雄性前核と、卵子由来の雌性前核の2つの前核が見えます。(左写真) この2つの前核は、受精後22時間程度で融合して1つとなり消えてしまいます。そのため、観察は朝の8時に必ず行います。 全胚凍結の患者さまは、この状態で凍結を行います。前核が3個以上みられる受精卵は多前核といい、当院では染色体異常の可能性があるため原則として移植や凍結の対象とはなりません。


受精後、1つの細胞であった受精卵は細胞分裂(1細胞→2細胞→4細胞→8細胞・・・)を繰り返していきます。
左の写真は4細胞期胚の写真です。




培養3日目では、発育が順調に進むと細胞数が8個の8細胞期胚(左写真)に到達します。培養3日目の受精卵は、細胞数(7~9細胞が良好)・細胞同士大きさ(均一なほど良好)・フラグメント(少ないほど良好)を総合的に評価します。フラグメントとは、受精卵が細胞分裂をする際に発生する細胞断片です。
 3日目で移植を予定している場合は、この基準に従って最も状態のよい受精卵を移植に用います。
学会
 次号へ続く

胚培養士(エンブリオロジスト)のお仕事紹介 一覧

品川クリニック
品川駅徒歩3分

無料説明会
毎月開催
完全予約制

1分でわかる浅田LCの治療方針特徴