培養室(Lab)
国際学会への参加・発表(第28回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE))
7月にトルコで開催された第28回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)に浅田院長および胚培養士3名が参加しました。
ESHREはアメリカ生殖医学会(ASRM)と並ぶ、世界で最も大きい生殖医療に関する学会の1つです。当院では毎年、浅田院長および胚培養士数名が国際学会に参加することで、最先端の技術や知識を
習得し、患者さまへ還元できるよう努力しています。
当院の培養室では、2つのポスター発表を行いました。以下はESHREに参加した胚培養士の感想です。
学会参加の感想
初めてESHRE(開催国トルコ;イスタンブール)に参加し、大変貴重な時間を過ごすことができました。
ポスター発表では、運動不良な精子を活発にする作用のあるペントキシフィリンを使用することで、顕微授精においてより良好な精子の選別が可能となるかを検討し、その研究結果を報告しました。また、開催期間中には口演発表の拝聴や勉強会への参加を初め、企業展示の見学を行いました。企業展示は日本でも行われますが、規模と出店の多さは比較にならないほど充実しており、大変勉強になりました。
今回、胚の培養に用いるインキュベーターという機械にカメラが搭載され、胚を外部環境に極力さらすことなく連続観察が可能なインキュベーターについての報告が多く行われ、今後の胚培養の主流となる研究発表を直に聞くことで多くの学ぶことがありました。当院でもEmbryoScopeという胚の連続観察が可能なインキュベーターを試用しており、臨床への応用が期待されます。
トルコは日本よりも乾燥しているためか気温よりも大変涼しく感じられ、モスクなど特徴的な街並みも素晴らしかったのですが、特に空・海の青さは印象的でした。
食事は、トルコの伝統的な料理とされるケバブや、豊かな気候に育まれた野菜や果物など、大変美味しくいただきました。
今回の学会で得られた知識や情報を生かし、患者さまの治療に貢献出来るようさらに努力したいと思います。
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