培養室(ラボラトリー)

第33回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)

掲載日:2017年9月12日

第33回ヨーロッパ生殖医学会の感想1  7月にスイスで開催された第33回ESHRE(欧州ヒト生殖医学会)に浅田院長および胚培養士が参加しました。 ESHREは生殖医学における世界の2大学会の一つであり、世界各国から最新の知見が報告されました。 当院からはポスター発表を3題行いました。以下は発表を行った胚培養士の感想です。

参加の感想

第33回ヨーロッパ生殖医学会の感想2 今回、浅田院長と共に胚培養士4名でThe 33rd European Society of Human Reproduction and Embryology(ESHRE)に参加してきました。 開催地は国際機関が多数集まるスイス・ジュネーブでした。ジュネーブはレマン湖のほとりに位置し、湖からは雄大な山々の景色と モン・ブランを少しだけ眺めることができました。 街並みは全体的に統一感があり落ち着いた雰囲気がありました。治安も良く、市内観光(サン ピエール大聖堂など)も観光客が多くなく 終始ゆっくりとした時間が過ぎていきました。 滞在期間中の気候は快晴で日光が当たるところはとても暑かったですが、日陰に入るとちょうど良い体感となり、 湿度の高い日本との違いを感じました。
第33回ヨーロッパ生殖医学会の感想3 私はポスター発表をさせていただきました。発表ではポスターの内容が大きなモニターに映し出されるため、閲覧しやすい印象を受けました。 学会自体は例年に倣いPGSに関する演題を多くみかけました。胚の遺伝子解析についてはやはり海外での実施・報告が活発に行われていますが、 国内での実施にはまだまだたくさんの課題が残っています。PGSによる有用性の不安定さや倫理面が問題視されていますが、 国内の意見だけではなく世界的な動向を知り見識を広めていきたいです。
第33回ヨーロッパ生殖医学会の感想4 今回ジュネーブへ向かうためにフランスで飛行機の乗り継ぎがありましたがトラブルにより飛行機がキャンセルになってしまい 空港で一晩明かすことになり、翌日フランスからスイスまでバスに乗り約7時間かけて移動するなど学会以外の貴重な体験もしてきました。 国際学会に参加させていただき国際的な意見や研究内容を知ることができ非常に有意義な経験をさせていただきました。 この経験を元に今後の業務、患者さまへの還元が出来るように努めていきます。


第72回アメリカ生殖医学会(ASRM)

掲載日:2016年12月16日

 10月にアメリカのソルトレイクシティで開催された米国生殖医学会 (ASRM)に浅田院長および胚培養士が参加しました。 ASRMは生殖医学における世界の2大学会の一つであり、世界各国から最新の知見が報告されました。 当院からはポスター発表を2題行いました。以下は発表を行った胚培養士の感想です。

学会参加の感想

第72回アメリカ生殖医学会(ASRM)の感想1  今回初めて国際学会に参加させていただきました。
国内の学会と比べて規模が大きく、3日間にわたって開催されました。今年のトピックはここ数年と同じく着床前診断(PGS)に関する内容でした。PGSは現在のところ日本では認められておらず、国内の学会では聴く事ができない内容であるため貴重な機会となりました。また企業ブースも非常に規模が大きく、国内の学会では殆ど見る事のない精子バンクや卵子バンクのなどの企業が多く見られ、日本との違いを感じました。

第72回アメリカ生殖医学会(ASRM)の感想2  私はポスター発表をさせていただきました。通常受精後には2つの核(2前核)が形成されますが、数%の確率で1前核しか 確認できない受精卵が観察されます。顕微授精由来の1前核胚も正常受精卵の可能性があり、2前核胚と同様に出産に至るという内容を発表しました。英語でのポスター発表は準備段階から大変でしたが、非常に良い経験となりました。
第72回アメリカ生殖医学会(ASRM)の感想3  開催地は2002年の冬季オリンピックが行われたユタ州のソルトレイクシティでした。日本からの直通便がないため乗り換えが必要でしたが、モルモン教の総本山があるということもあってか非常に治安が良く、景観のよい街でした。
モルモン教の教会本部であるテンプルスクエアや全米屈指の美しい議事堂といわれているユタ州会議事堂は素晴らしかったです。また、街の名の由来となったグレートソルトレイクの大きさは琵琶湖の9倍もあり、雄大でした。

 今回ASRMに参加させていただき、多くの刺激を受けることができました。今後も積極的に国際学会に参加することで最新の生殖医療の知見を収集し、患者さまの治療に還元できるよう日々努力・改善していきたいと思います。

第72回アメリカ生殖医学会(ASRM)の感想4


第32回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)

掲載日:2016年9月15日

 7月にフィンランドのヘルシンキで開催された第32回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)に浅田院長および胚培養士が参加しました。 ESHREは生殖医学における世界の2大学会の一つであり、世界各国から最新の知見が報告されました。 当院からはポスター発表を3題行いました。以下は発表を行った胚培養士の感想です。

学会参加の感想

第32回ヨーロッパ生殖医学会の感想1  今回、参加させていただいた国際学会は、国内の学会と比べて規模が大きく、4日間にわたって開催されました。今年のトピックの1つは昨年に引き続き着床前診断(PGS)に関する内容でした。近年、PGSに関する解析技術の向上に伴い、国際的には受精卵評価の延長線上として行われるようになってきています。しかし現状として、PGSにより得られた情報の解釈が一定ではないことや、情報の管理方法、患者さまへの情報提供方法など課題も多く残されています。そのため、国内で実施していく為には、活発な議論が必要であると感じました。PGSに関する検討は、国内よりも海外の不妊治療施設で数多く実施されています。国際学会は、これらの施設の発表や質疑応答を直に聞くことができる貴重な機会であり、国内学会では得られない世界の動向を知ることができます。

第32回ヨーロッパ生殖医学会の感想2  ヘルシンキ滞在中には、浅田院長が米国最初の不妊治療施設(The Jones Institute For Reproductive Medicine)に留学していた際に、同僚であったDr. Oskari Heikinheimo(現ヘルシンキ大学教授)にお会いしました。浅田院長は、約20年ぶりの再会だったそうで、我々胚培養士も食事をご一緒させていただきました。食事の際には、お二人の留学時代の話、本学会のトピック、フィンランドの食文化などを聞かせていただき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。しかしながら自身の課題として、ネイティブな英語の聞き取りや、返答が難しいことを実感し、英語力を向上させたいと強く感じました。
第32回ヨーロッパ生殖医学会の感想3  ヘルシンキは、日本から飛行機で約10時間とヨーロッパ諸国の中では比較的近く、治安の良い都市でした。市内で有名な観光名所であるヘルシンキ大聖堂は、北欧らしい真っ白な外観に緑色の屋根の立派な教会であり、とても印象に残っています。マーケット広場には、オレンジ色の屋根の露店が軒を連ね、新鮮な野菜や果物、民芸品が並んでいました。そして街のいたるところに北欧雑貨のお店があり、有名な北欧ブランドであるマリメッコやイッタラでは、日本では見かけない商品や日本よりも安い値段で手に入る雑貨も多く取りそろえていました。

国際学会に参加させていただき、様々な刺激を受け、国際的な感覚や知識を吸収することができました。
この経験を患者さまの治療に還元できるように、日々努力していきます。

第32回ヨーロッパ生殖医学会の感想4


第71回アメリカ生殖医学会(ASRM)

掲載日:2015年12月18日

10月にアメリカメリーランド州ボルチモアで開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM) に浅田院長および胚培養士4名、研究員1名が参加しました。
ASRMは生殖医学における世界の2大学会の一つであり、世界各国から最新の知見が1000題以上報告されました。 当院からは、口頭発表1題とポスター発表2題の計3演題の発表を行いました。今号では、当院から発表された演題内容と、参加した胚培養士の感想を紹介します。

学会参加の感想

ASRM参加の感想1  今回私は初めて国際学会への参加・口頭発表を行わせていただきました。院長先生の「世界に浅田を発信する」という方針を受け口頭発表での投稿を行いました。ASRMは口頭発表で投稿したとしても、6割程しか採択されないと聞いていたため、まさか口頭で採択されるとは思ってもいませんでした。発表はもちろん英語で行わなければいけないため、採択通知が来た6月末以来発表準備に追われ、発表が終わった今は心底ホッとしています。
ASRM参加の感想2 発表内容はEmbryo Scope(季刊誌Vol.9参照)の Time-lapse imagingを用いた演題で、第一分割前までの受精イベント(前核出現・消失)のタイミング・間隔が胚盤胞発生に関連しているという解析結果を発表しました。会場は200席ほどでしたが立ち聞きの方がいる程の満席で、たくさんの方々に当院の研究成果を発信でき大変嬉しく思いました。海外での口頭発表は大きなプレッシャーでしたが、この貴重な経験は今後の学会活動への自信になりました。
ASRM参加の感想3  ボルチモアは飛行機でシカゴ経由にて約16時間の東海岸沿いにあり、アメリカで最も古い都市の一つです。
そのためか、メイン通りは大きなビルが立ち並ぶも、一つ道路を挟むとレンガ調の家が多く閑静できれいな街並みで自身の感覚では横浜のような印象を受けました。港町のため新鮮なシーフードを扱う飲食店が多く、名物のクラブケーキや生ガキ、生ハマグリ等を頂くことができました。国際学会に参加できたことで世界と日本の生殖医療の違い、特に文化の違いによって同じ生殖医療でも考え方が全く異なる事を肌で感じることができ、自身の見識が広がり非常に有意義な時間を過ごすことができたと感じます。
今後も最新の知見を吸収・発信していき、生殖医療に貢献していきたいと思います。
ASRM参加の感想4


第31回欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)

掲載日:2015年9月25日

学会発表内容のご紹介

ESHRE参加メンバー  6月にポルトガルで開催された第31回欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)に浅田院長および胚培養士、研究員、IVFコーディネーターが参加しました。
ESHREは世界で大きな生殖医療に関する学会の1つです。当院からはポスター発表を3題行いました。以下は発表を行った胚培養士の感想です。

学会参加の感想

ポスター発表  私はポスター発表をさせていただきました。近年、多胎防止の観点から1個の受精卵を移植する流れになっています。しかし、最も妊娠しやすい受精卵を選択することは簡単ではありません。そこで、タイムラプス機器という、受精卵の成長を動画として撮影できる培養器を用いて、成長過程を詳細に解析し、より妊娠しやすい胚を選択する、という検討を行いました。今回は、胚盤胞になりやすい受精卵を予測する因子として、分割時に生じる"フラグメンテーション"が重要である、ということを明らかにしました。特に4細胞期のフラグメンテーションは、他の因子の約3倍、胚盤胞のなりやすさを予測することができます。この時期のフラグメンテーションが少なければ、高い確率で胚盤胞になることを意味しています。これらの知見を治療に還元していきたいと思います。
会場の様子 学会場は1998年のリスボン国際博覧会(いわゆる万博)の会場を大きなイベント用に改装し直したもので、国内の学会と比べると、とても大きく、新鮮な驚きを覚えました。議論も活発に行われ、国際学会の、独特でアカデミックな雰囲気を堪能しました。今年の胚培養士のトピックは着床前診断(PGS)でした。国際的には当たり前の技術になってきましたが、日本ではまだまだ議論が足りていません。日本にどのような形で反映されるのか注目して見守っていきたいと思います。
リスボンの町並み  開催地はポルトガルのリスボンでした。街並みは古い教会やタイル作りのパン屋など、伝統的で趣きがある建物ばかりで、とても素晴らしかったです。しかし、残念ながらいたるところに落書きがあり、治安の悪さが伺えました。自身の体験として、信号待ちの数十秒でリュックのチャックを半分まで開けられるというスリ未遂を体験しました。それ以降はリュックを前に抱えて厳重警戒です。図らずも日本の素晴らしさを再認識させられた瞬間でした。
今回の国際学会に参加させていただき、様々な刺激を受け、国際的な感覚や知識・アイデアを取り入れることができました。
それらを日本の文化に還元し、患者さまの治療に貢献できるように、日々努力していきます。


第70回アメリカ生殖医学会(ASRM)

掲載日:2014年12月24日

ASRM参加メンバー  10月にハワイで開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM)に浅田院長および胚培養士4名、研究員1名が参加しました。
 ASRMは規模の大きな学会であり、世界各国から生殖医療に関わる最新の知見が1000題以上報告されました。
 発表形式はポスター発表、口頭発表、ビデオ発表などがあり、当院からは、ビデオ発表1題とポスター発表3題の合計4演題の発表を行いました。
 今号では、当院から発表された演題内容と、参加した胚培養士の感想を紹介します。

学会発表内容のご紹介

タイトル:ESTABLISHING A CONTINUOUS BLASTOCYST CULTURE SYSTEM WITHOUT DIRECT OBSERVATION AND EXCHANGE OF CULTURE MEDIUM BY  EMPLOYING A TIME-LAPSE INCUBATION SYSTEM
(タイムラプスシステムを用いた観察や培養液交換を不要とする胚盤胞への連続培養法の確立)

ASRM参加メンバー1 受精卵は胚盤胞までの培養期間に1~2回の観察と培養液の交換をすることが必須だと考えられていました。しかし、観察や培養液の交換はインキュベーターと呼ばれる培養器から取り出し空気中で操作しなければなりません。受精卵を良好な状態で発育させるためには空気に触れる時間を極力少なくする必要があり、作業に矛盾が生じていました。
 そこで、当院では本来の培養環境として望ましい状態を維持するためにタイムラプスシステム(受精卵を培養しながら連続撮影する機器)を用い、更に培養液の交換が不要な新しい培養液を組み合わせることでインキュベーター外での観察と培養液交換を無くした新しい培養方法を確立しました。この培養方法で受精卵の発育も向上することがわかりました。私たちが報告した新しい培養方法は日本の他施設も取り入れ始めています。



タイトル:ASSESSMENT BY TIME-LAPSE OF THE DEVELOPMENT POTENTIAL OF MI OOCYTES MATURED IN VITRO AFTER CUMULUS CELL REMOVAL
(卵丘細胞除去後M1からM2へ成熟した卵子の臨床的有効性の検討)

ASRM参加メンバー2  採卵後の卵子は、卵子の周りは卵丘細胞で覆われています。
そのため、顕微授精の対象となる卵子は卵丘細胞を除去し成熟確認を行います。当院では、卵丘細胞除去後に成熟していなかった卵子に対して、追加培養を数時間実施し、再観察時に第一極体を放出していた卵子(成熟卵子)に受精操作を行っています。
 私たちは、このような追加培養後に成熟した卵子由来の受精卵を移植した症例で挙児を得る経験をしています。
 私の発表はこの事について、さらに検討を進め、卵丘細胞除去後の追加培養によって成熟する卵子の割合や受精率・胚盤胞発生率などを算出した結果、極少数の卵子しか採取できなかったり、未成熟卵子のみしか得られなかった症例に対しての追加培養は臨床上有効であるということを報告しました。



タイトル:THE USE OF TIME-LAPSE OBSERVATIONS TO CONFIRM PRONUCLEI FORMATION AND FERTILIZATION
(前核の形成と受精の確認に特化したTime-lapse機器の使用)

ASRM参加メンバー3 私はポスター発表をさせていただきました。発表の内容はこれまで見えなかった受精する瞬間、そして受精卵の成長をTime-lapse Imagingで捉えることで、受精卵を多く獲得することに成功したというものです。当院がいち早く取り入れたTime-lapse Imagingと呼ばれる最新の培養機器は、受精卵を安定した環境で培養できる上に、胚の成長過程を動画として記録することができます。
 これまでの受精確認は倒立顕微鏡下で観察を行うため、受精卵の成長の一過程しか見ることができませんでした。しかし、この機器を受精確認に適応させることで、9.7%もの受精卵を救済することができました。これからも最新の機器を導入しその利益を患者様に還元していきたいと考えています。



タイトル:PATERNAL CHROMOSOME DYNAMICS AFTER INSEMINATION WITH SPERM OF LOW ABILITY TO ACTIVATE OOCYTES AND THE RESCUE OF NON-ACTIVATED EMBRYOS AFTER ICSI BY ARTIFICIAL ACTIVATION
(卵子活性化能の低い精子を用いたICSI後の雄性染色体動態と人為的活性化処理による不活性化胚のレスキュー)

ASRM参加メンバー4 私は昨年のASRMに引き続き、ビデオセッションで発表をさせていただきました。ビデオセッションとは、研究の内容を説明する8分間の動画を作成し、学会場でその動画を上映するという発表形式のセッションです。
 私の演題は、ICSIによる媒精後、前核が形成されにくい症例について、その原因が卵子にあるのか、または精子にあるのかをライブセルイメージングという技術を用いて明らかにしたという内容です。今回検討を行った症例は、精子側に原因があることが明らかになり、このような症例には媒精後の適切な時間に人為的な卵子活性化処理を行うことが有効であることを示しました。学会に参加することで得られた最新の知見を、今後の研究に活かし、一人でも多くの患者様の治療に役立てるような研究をしていきたいと思います。

ASRM参加した胚培養士の感想

ASRM参加の感想1 ASRM参加の感想2  アメリカ生殖医学会(ASRM)は、ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)と並ぶ、世界で最も大きな生殖医療に関する学会の1つです。開催都市は毎年異なり昨年のボストンに続いて、今年はハワイでの開催となりました。
 会場や参加人数の規模は、国内学会とは比べるものにならないほど大きく、使用する言語も全て英語であるため学会期間中は常に刺激を受けました。国際学会へ参加することで、自身の英会話能力を向上させなければならないと強く感じました。企業ブースでは、当院でも採用している受精卵観察用のカメラを搭載したインキュベーターに注目したところ、日本で販売されていない様々なタイプがありました。中でも培養初期の受精卵の成長速度から、胚盤胞になる可能性の高い受精卵を自動で判別するインキュベーターは強く印象に残っています。
ハワイといえば最近、ハワイ系のパンケーキ店が日本に上陸しブームとなっています。右の写真はアロハキッチンというお店でいただいたフワフワ食感のスフレパンケーキです。日本にもお店があるので、気になる方は調べてみてください。
 今後も国際学会には積極的に参加することで、最新の知見を学び、患者さまの治療に還元していきたいと考えています。


国際学会への参加・発表(第30回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE))

掲載日:2014年9月16日

国際学会への参加・発表

6月にドイツで開催された第30回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)に浅田院長および胚培養士4名、研究員1名が参加しました。
ESHREはアメリカ生殖医学会(ASRM)と並ぶ、世界で最も大きな生殖医療に関する学会の1つです。当院からは、口頭発表を1題とポスター発表を1題の合計2演題の発表を行いました。海外での口頭発表は当院初となりました。私たち胚培養士や院長は、国内外の学会へ積極的に参加することで最先端の技術や知識を習得し、患者さまへ還元したいと考えています。
以下は口頭発表を行った胚培養士の感想です。
ESHRE参加メンバー

学会参加の感想

初めてESHRE(開催国ドイツ;ミュンヘン)に参加しました。口頭発表では、受精卵の成長に合わせて培養の初期と後期で異なる培養液を使用するSequential Mediumと、受精卵自ら必要な栄養素を取り込むという考え方から培養の初期~後期まで1つの培養液を使用するSingle step Mediumという2種類の培養液が受精卵の成長に及ぼす影響について研究結果を報告しました。
発表が行われたメイン会場には、約1000人の方が来場していました。会場人数の多さと初めての英語での発表にとても緊張しましたが、大変貴重な経験となりました。開催期間中には口頭発表の拝聴や勉強会への参加を初め、企業展示の見学を行いました。自分の知らない知識や、分かりやすいスライドの作り方など、勉強になることがたくさんあり、今後より生殖医療について学んでいきたいと感じ、大きな刺激を受けました。

口頭発表の様子

 ミュンヘンの街並みは伝統的な建物が多くあり、景観はとても素晴らしかったです。ワールドカップが開催中でしたので、街の人々が盛り上がっている様子を日本とは違った角度から体感することができ、海外らしい情熱を感じました。ドイツはチーズやソーセージが有名ですが、やはり一番印象的なのはビールでした。ビアホールの食事では、ビールが1Lのジョッキで提供されたことにとても驚きました。国際学会に参加したことで、大変貴重な経験ができ、有意義な時間を過ごすことができました。今回の学会で得られた知識や情報を生かし、患者さまの治療に貢献出来るように努力したいと思います。
ポスター発表
口頭発表の質疑応答と院長


第69回アメリカ生殖医学会(ASRM)

掲載日:2014年1月10日

国際学会で優秀賞を受賞

ASRM参加メンバー  アメリカのボストンで開催されたアメリカ生殖医学(American Society for Reproductive Medicine: ASRM)の第69回学術総会に浅田院長および胚培養士3名、研究員1名が参加しました。
ASRMは前号で紹介しましたヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)と並ぶ生殖医療に関連する大きな学会です。
当培養室からは、ポスター発表3題とビデオセッション1題の発表を行い、ビデオセッションではART部門賞を受賞することができました。以下はASRMに参加し、ビデオセッションを行った研究員の感想です。



学会参加の感想
ポスター発表  今回、私は初めてASRMに参加させていただきました。ボストンは、名古屋よりも一足早く紅葉のシーズンが訪れており、赤や黄色に染まった街路樹がとてもきれいでした。学会では一般講演として、口頭発表488題、ポスター発表1343題が発表され、さらに生殖医学分野で著名な先生方のご講演や、教育講演、シンポジウムなど数多くの講演を聴講することができました。
 一般講演では、胚の観察を経時的に観察し、形態的な変化や胚発生速度から胚盤胞形成率、妊娠率または染色体の異数性を予測するといった内容の発表が多くみられました。ビデオセッションでは現在、浅田生殖医療研究所で行っている研究について発表させていただきました。


ビデオセッションの表彰  我々は、異常受精胚として胚移植されない1前核胚および3前核胚は、本当に異常なのかを蛍光ライブセルイメージングで解析し、1前核胚の多くに雌雄の染色体をもつ胚が存在することをこれまでに明らかにしています。これらの結果は、これまで異常受精胚として移植されなかった1前核胚の中には、妊娠や出産に結び付く可能性がある胚が存在していることを示しています。この研究成果を発表した結果、ビデオセッションのART部門賞を受賞することができました。
当院が行っている研究が国際学会で認められ、大変嬉しく思います。当院での生殖医療技術や研究成果を発表し、さらに新しい知識を得ることができたことで、大変有意義な学会参加となりました。学会で得られた情報や経験を生かし、患者さまの治療に貢献出来るよう今後も努力していきたいと思います。

ダウンタウン夜景

受賞に関する院長からのコメント
 ASRMのビデオセッションART部門賞を取りました。私は1993年からASRMの会員で、1994年のASRMではICSIの研究でAwardの候補になったことがありましたが結局落選しました。しかし、論文にまとめて早く出すようにと言われ、非常に早く論文になった記憶があります。
 今年、別の形で私の名前の入った研究でART部門賞が取れました。
アメリカでの私のボスだったDr. Susan Lanzendorfはこの4月に膵臓癌で突然亡くなり、残念ながら私は彼女にこの受賞を伝えることができませんでした。しかし、今もアメリカ、ヴァージニア州、ノーフォークにいるSusanの同僚だった人から「きっとSusanも喜んでいるだろう」という言葉をもらい、また教材としてその映像を使いたいとも言ってもらいました。
 留学から、私がICSIを始めてから20年、時の流れの速さと自分の老いにため息です。


国際学会への参加・発表(第29回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE))

掲載日:2013年9月21日

第29回ヨーロッパ生殖医学会 7月にロンドンで開催された第29回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)に浅田院長および胚培養士5名が参加しました。
 ESHREは生殖医療の分野でアメリカ生殖医学会(ASRM)と並ぶ、世界で最も権威のある国際学会です。
 当院では毎年、ASRMとESHREの国際学会に参加することにより国内だけでなく国際的な視点での新しい知識や技術を獲得し、質の高い医療を患者さまに提供していきたいと考えています。
 当培養室が投稿した演題が選ばれポスター発表を行いました。
 以下は、ポスター発表を行った胚培養士の感想です。

学会参加の感想

ESHRE(開催国イギリス:ロンドン)に参加し、大変有意義な時間を過ごすことができました。ポスター発表では、精子処理(swim up)後の運動精子濃度の違いが受精率にどのような影響を及ぼすか検討し、その研究結果を報告しました。
企業ブースでの浅田院長  今回の学会の発表演題数は口頭発表数が約300題、ポスター発表数が約600題と日本の学会とは比べ物にならないほどの規模であり、発表を聴くことで大きな刺激を受けました。企業展示においても約100社以上の企業が出展していました。
 日本国内の企業展示では目にすることができないオーストラリア製の自動で受精卵凍結を行う機械に触れることができました。当院での導入は考えていませんが今後、安全性が確立されるとこのような機器も生殖医療の分野へ導入が始まるのではないかという可能性を感じました。
 学会開催中にはロンドン郊外にあるHomerton University Hospitalの施設見学に参加しました。
Homerton University Hospitalの年間採卵件数はイギリス国内でもTOP10に入るほどの規模だそうです。施設見学を通して、患者さまのデータは全てコンピューターで管理されていることや、徹底した教育体制が敷かれていることを知りました。
ポスター発表  海外の他施設の見学を通して当院が世界的に通用する高いレベルの施設であることを再認識するきっかけとなりました。 当院を受診している患者さまには世界最高レベルの治療を安心して受けていただきたいと考えています。
 ロンドンの街並みはとてもスタイリッシュなもので、歩いているだけでも楽しくなるような素敵なところでした。移動にはロンドンで有名なDouble Deckerに乗車したり、必見スポットであるLondon Bridgeの景観を眺めることができました。印象に残っている食べ物はロンドンで有名なfish&chips(白身魚フライとポテトフライ)です。日本人には少し物足らない味付けとなっていましたが、思っていた以上に美味しくいただきました。今回の学会参加で得られた最新の知識や情報は、患者さまの治療や培養業務に反映できるように努力していきます。
街並み


国際学会への参加・発表(アメリカ生殖医学会(ASRM))

掲載日:2012年12月20日

アメリカ生殖医学会(ASRM)01  10月にアメリカ合衆国サンディエゴでアメリカ生殖医学会(ASRM)が開催され、浅田院長および胚培養士3名、研究員1名が参加しました。ASRMは前号で紹介しましたヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)と並ぶ生殖医療に関連する大きな学会です。当培養室からの発表では、国際学会において最高演題数となる4題のポスター発表と1題のビデオセッションによる発表を行いました。当院では毎年、ASRMとESHREの国際学会に参加することにより国内だけでなく国際的な視点での新しい知識や技術を獲得し、患者さまの治療に還元することができるように努力しています。
以下はASRMに参加し、ポスター発表を行った胚培養士の感想です。

学会参加の感想

アメリカ生殖医学会(ASRM)02  今回、初めてASRMに参加し、大変貴重な時間を過ごすことができました。ポスター発表では、「緩慢凍結法により凍結された受精卵はガラス化法の融解方法で融解が可能であるか」についての検討結果を報告しました。現在患者さまの受精卵は全てガラス化法による凍結(季刊誌vo.3参照)を行っておりますが、5年前までは緩慢凍結法により受精卵の凍結を行っていました。緩慢凍結法により凍結した 受精卵は、緩慢凍結法の融解手順に基づいて融解するのですが、ガラス化法を用いて融解を行った場合にも安全に融解できることを報告しました。
 世界各地の不妊治療に関連する器材や培養液の販売を行う企業が出展を行う企業ブースでは、日本では見ることのできない商品や新しい技術に触れることができ、大変勉強になりました。


アメリカ生殖医学会(ASRM)03  海外施設の口演発表において印象的であったのは、研究段階ではありましたが受精卵の成長具合を機械が自動で判断し、より妊娠する可能性の高い受精卵を選択することを目的とした画期的な機器を用いた発表でした。
学会を通して、日本だけでなく海外の発表にも目を向け、常に新しい情報を収集し続けることの大切さを感じました。
 学会が開催されたサンディエゴは、アメリカ西海岸の南端に位置しメキシコと国境を接した地域です。写真はLa Jollaというリゾート地で、美しい海岸線に沿ってメキシコ料理のレストランやホテルが並び、海岸ではアザラシを見ることができました。
ASRMを通して得ることができた新知見や技術を臨床業務に生かし患者さまの治療に生かすことができるように努力していきたいです。


アメリカ生殖医学会(ASRM)04


国際学会への参加・発表(第28回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE))

掲載日:2012年9月19日

学会  7月にトルコで開催された第28回ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)に浅田院長および胚培養士3名が参加しました。
ESHREはアメリカ生殖医学会(ASRM)と並ぶ、世界で最も大きい生殖医療に関する学会の1つです。当院では毎年、浅田院長および胚培養士数名が国際学会に参加することで、最先端の技術や知識を 習得し、患者さまへ還元できるよう努力しています。
当院の培養室では、2つのポスター発表を行いました。以下はESHREに参加した胚培養士の感想です。

学会参加の感想

学会 初めてESHRE(開催国トルコ;イスタンブール)に参加し、大変貴重な時間を過ごすことができました。 ポスター発表では、運動不良な精子を活発にする作用のあるペントキシフィリンを使用することで、顕微授精においてより良好な精子の選別が可能となるかを検討し、その研究結果を報告しました。 また、開催期間中には口演発表の拝聴や勉強会への参加を初め、企業展示の見学を行いました。企業展示は日本でも行われますが、規模と出店の多さは比較にならないほど充実しており、大変勉強になりました。

今回、胚の培養に用いるインキュベーターという機械にカメラが搭載され、胚を外部環境に極力さらすことなく連続観察が可能なインキュベーターについての報告が多く行われ、今後の胚培養の主流となる研究発表を直に聞くことで多くの学ぶことがありました。当院でもEmbryoScopeという胚の連続観察が可能なインキュベーターを試用しており、臨床への応用が期待されます。


学会 トルコは日本よりも乾燥しているためか気温よりも大変涼しく感じられ、モスクなど特徴的な街並みも素晴らしかったのですが、特に空・海の青さは印象的でした。
食事は、トルコの伝統的な料理とされるケバブや、豊かな気候に育まれた野菜や果物など、大変美味しくいただきました。
 今回の学会で得られた知識や情報を生かし、患者さまの治療に貢献出来るようさらに努力したいと思います。


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