培養室(ラボラトリー)

Embryo Scope & Embryo Scope+ の紹介

掲載日:2017年12月26日

当院では、2013年より最新型の培養器(インキュベーター)であるEmbryo Scope(エンブリオスコープ:以下ES)を "アジア地域初"、 もちろん "日本初" でいち早く臨床に導入しました。
また、2016年にはその後継機であるEmbryo Scope+(エンブリオスコープ プラス:以下ES+)も"アジア地域初"、 "日本初"で臨床導入し、常に最善の培養環境を追求し続け、患者さまのための医療・治療に貢献しております。
そこで今月号では、ES・ES+についてお伝えします。

Embryo Scope

Embryo ScopeとEmbryo Scope+の違いは?
基本的な性能の違いは無く、後継機であるES+の方が容量が多くなり、 1台で最大16症例分の受精卵を培養することができます。
どちらの培養器も受精卵を外に出すことなく、 カメラで取得された動画をモニター上で観察することができます。

受精卵の成長をモニター上で観察するメリット
受精卵の成長をモニター上で観察するメリット
・移植や凍結までインキュベーターを開けることなく一定の環境を維持した培養が可能です。

・正常な受精を前核の状態により判断しています。しかし前核は成長過程で消失します。
ES・ES+は受精後の過程を動画として保存できるため、受精確認時に前核が確認できない場合でも、 時間を遡って見ることで、 受精していないために前核がないのか、成長過程で消失したのかの判断をすることができます。

この特性を生かし、当院では全ての患者さまの受精確認をES・ES+で行っています。
それにより、確実な受精判定を行うことができ、1つでも多くの正常受精卵を確保し患者さまの早期の妊娠に 繋げたいと考えています。

専用のdish 最新の機器導入には、初期費用や専用のdish(受精卵と培養液が入っている容器)が必要となり、通常の何倍もの費用がかかります。その費用について多くの施設では、追加代金として患者さまの負担となってしまいますが、当院では追加でいただいておりません。

「最善の方法で治療を行い、最善の培養環境を整えるのが当然である」 というのが、浅田レディースクリニックの治療方針です。

そのため、当院でより良い機器や培養液を導入したとしても、費用の増額などはなく、適切な料金設定を行っております。
受精卵の培養については当院にお任せしていただき、安心して治療に臨んでいただければと思います。


Embryo Scopeの紹介

掲載日:2013年4月 6日

当院では、本年度より最新型の培養器(インキュベーター)であるEmbryo Scope(エンブリオスコープ)を臨床に導入ました。
そこで今月号では、K-system(ケイシステム)とEmbryo Scopeを比較し、Embryo Scopeのメリットをお伝えします。

K-system

K-system 受精卵の培養は、子宮内の環境に近づけるために、温度(37℃)・気層(CO2濃度6%、O2濃度5%)が一定に保たれた環境であるインキュベーターの中で行います。受精卵の培養では、可能な限りこの環境を維持することが良好な成長へのカギとなります。左写真のK-systemというインキュベーターは1台で10箇所の個別培養スペースがあるため、蓋の開閉による気層の変化を最小限に抑えることができるという大きなメリットがあります(季刊誌vol.5参照) 。
 当院では、このK-systemを勝川・名古屋クリニック合わせて18台導入し、世界で初めて全ての患者さまに対して完全個別スペース培養を実現しました。
 しかし、K-systemを含めた多くのインキュベーターは、受精卵観察用のカメラを搭載しておらず、観察時にはインキュベーターの外にある顕微鏡を用います。
 そのため、観察時に受精卵は外気にさらされてしまいます。また、観察は一時点での評価となるため、受精時に核が出現するタイミングや分割のタイミングを知ることはできません。

Embryo Scope

Embryo Scope Embryo Scopeは、受精卵観察用のカメラを搭載し、培養中の受精卵の成長を動画として記録することが可能な最新型インキュベーターです。これまでEmbryo Scopeの臨床導入を検討した結果、従来型のインキュベーターと同等以上の培養成績が得られました。
 そこで本年度より、実際の臨床現場での使用を開始しています。

受精卵の成長をモニター上で観察するメリット
受精卵の成長をモニター上で観察Embryo Scope  受精卵を顕微鏡で観察しないため、受精卵の入った容器を顕微鏡まで持ち運ぶ必要がなく安全移植や凍結までインキュベーターを開けることなく一定の環境を維持した培養が可能成長過程を動画として記録するため、受精確認時の核が出現するタイミングや受精卵の分割のタイミングを確認することができる。これにより、今までにできなかった受精卵成長の詳細な解析が可能となり、より妊娠する可能性の高い受精卵の選択が期待できる。

当院でのEmbryo Scope使用方法

受精操作を行った翌日(約19時間後)に、受精の確認を行います。正常な受精卵には精子由来の雄性前核と、卵子由来の雌性前核の 2つの前核が見えます(季刊誌vol.7参照)。しかし2つの前核は、受精後22時間程度で融合して1つとなり消えてしまうため受精卵の成長が早い場合には、観察の数時間前に前核が見えていたにも関わらず観察時に前核が消失していることもあります。
 Embryo Scopeは受精の過程を動画として保存できるため、受精確認時に前核が確認できない場合でも、受精していないために前核が見えなかったのか、受精し前核は出現したが成長過程で消失してしまったのかの判断をすることができます。これらの特性を生かし、より確実な受精判定を行うことで、1つでも多くの正常受精卵を確保し患者さまの早期の妊娠に繋げたいと考えています。


培養室で使用する機器のご紹介

掲載日:2011年12月16日

 生殖医療は胚培養士の技術はもちろんのこと、培養室内で使用する機器や器具が臨床成績に大きく影響します。そこで、日常業務で使用している機器や器具を紹介していきます。
 今月号では受精卵の観察や顕微授精を行うために必要不可欠な機器である「倒立顕微鏡」について紹介します。

倒立顕微鏡

倒立顕微鏡  倒立顕微鏡は実体顕微鏡よりも高倍率で観察を行うことができ、顕微授精や受精卵の観察に用いられます。
右の写真は倒立顕微鏡で観察した受精卵です。拡大することで、受精卵の評価を行うことができます。
 倒立顕微鏡の特徴は、顕微授精を行うために必要である微細な動きを可能にするマニュピレーターという機械が取り付けられることです。また、この顕微鏡は微細な動きをサポートするための振動を抑える除震台の上に設置されています。これらの特徴を生かして、顕微授精を行います。また、受精卵に当ててしまう光をLED光源に変えることで受精卵の発育に有害である紫外線と赤外線を排除した光で受精卵の観察そして顕微授精を行っています。倒立顕微鏡の光源をLEDに変更しているクリニックは報告が無く、当院のみの試みとなっています。


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