不妊治療のQ&A

流産の原因は何ですか。防ぐことはできますか。

掲載日:2019年9月27日

流産は自然淘汰であり、基本的に防ぐことはできません。
また、防ごうという発想も間違っています。
人の場合、異常な子ができないように育つのでなく、異常な子は流産で淘汰される仕組みになっています。
流産の最大の原因は染色体異常です。
20歳の方でも受精卵ができても50%は染色体異常、45歳なら90%が染色体異常です。
卵子の老化で染色体異常は増加します。
体外受精で採卵した場合、30歳前半でも出生までいける受精卵は平均で10数個に1個、30歳後半なら20数個に1個です。
染色体異常のある受精卵の多くは、妊娠しても途中で発育が止まり流産・死産になります。
流産の原因のほとんどは卵子にあり、お母さんが原因ではないのです。
一般的に流産率は10~15%といわれますが、35歳位なら30%以上、40歳なら50%位になります。
子宮は受精胚の培養のための器官です。
少量出血があっても安静にしていなくても、元気な受精卵は十分育ちます。
育たない場合は、ほとんど赤ちゃん側に原因のある場合です。
ですから胎児が大丈夫なら育つし、胎児が途中でだめになったら流産します。


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