不妊治療の用語集

卵管鏡(らんかんきょう)

子宮頚管から卵管の先端まで内視鏡を入れ、卵管内の様子を観察する。
同時に閉塞した卵管を押し広げることで卵管の通過を期待する。


卵管水腫(らんかんすいしゅ)

卵管の先端で閉鎖が起こり分泌液がたまっている状態。
卵管が通過していないため卵子と精子が出会うことができない。
また体外受精においては着床率が低下するといわれている。


卵管造影(らんかんぞうえい)

卵子や精子が通る管である卵管が通過しているかをみる検査。
造影剤を子宮頸管の入り口から注入してレントゲン撮影をする、もしくは超音波にて観察する。
月経終了から排卵前までに行なう。


卵巣過剰刺激症候群(らんそうかじょうしげきしょうこうぐん)(OHSS)

排卵誘発剤の使用による副作用。
多数の卵胞ができることにより、卵巣腫大、腹水貯留、尿が出ない、血液が濃縮し血栓症等が引き起こる。
妊娠すると重症化しやすいため、卵胞が多数発育した場合は、その周期に胚移植をせず受精卵(胚)を全て凍結保存する。


卵胞期(らんぽうき)

月経開始から排卵が起こるまでの期間。
卵巣内の卵胞(原始卵胞)が徐々に成熟し最も早く発育した主席卵胞のみが急速に発育する。
卵胞内では顆粒膜細胞につつまれた卵子と卵胞液が発育する。
この時期の基礎体温は低温期となり、通常約14日間。
子宮内膜が増殖する時期でもある。


ロング法

月経前の高温期中期頃からGnRHアゴニスト(点鼻薬)を毎日使用し、月経3日目ごろからFSH製剤HMG製剤を注射する方法。点鼻薬は通常採卵の2日前の夕まで投与する。


AMH

【アンチミューラリアンホルモン】
生殖腺や生殖細胞の分化や機能維持に関与していると考えられる物質で、ミューラー管抑制因子(MIS)とも呼ばれていたもので最近、卵巣の予備能の評価指標の一つとして注目されるようになった。

抗ミュラー管ホルモンともいう。

アンチミューラリアンホルモンについての詳しいお話はこちら


アンチミューラリアンホルモンの検査(卵巣予備能検査)についてはこちら


E2

【エストラジオール 卵胞ホルモン 卵胞の発育により出てくるホルモン 】
排卵が近くなったり、卵胞の数がたくさんになると上昇してくる また子宮の内膜を厚くしたり、頸管粘液を増やす。


FSH

【卵胞刺激ホルモン】
脳下垂体から分泌され卵胞の成長を促す。
女性では排卵障害や卵巣の反応性、男性では精巣機能障害を調べる。


FSH製剤

【卵胞を発育させるためのホルモンのうちFSHを特に抽出した注射剤】
閉経後女性の尿から精製される製剤と遺伝子組み換えによるリコンビナント製剤とがある。
ゴナールエフなどがある。


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