不妊治療の用語集
ヒューナー(フーナー)テスト
性交後検査ともよばれる。
排卵日前後に性交してもらい、頸管粘液中の精子の数や動きをみる。
抗精子抗体(精子不動化抗体)の存在を推察する。
不育症(ふいくしょう)
妊娠しても胎児が育たず、流産や早産をくりかえして生児が得られない場合。
孵化補助(アシスティッドハッチング) (ふかほじょ)
胚が着床するためには胚を包んでいる透明帯という卵の殻から出なくてはいけない。
これを孵化と言うが、この孵化を補助するため胚移植前に透明帯を薄くしたり、開口する技術をさす。
腹腔鏡検査(ふくくうきょうけんさ)
腹部のへその近くにちいさく穴を開け、直径0.5~1cmの内視鏡という装置を腹腔内へ入れ、直接子宮や卵巣、卵管などの臓器を見ることにより、子宮内膜症の病状や卵管の形態、子宮周囲の状態などを診断する。
この検査中に卵管の通過性を見る通色素法を行なったり、軽度の癒着の剥離や子宮内膜病変の焼灼を行なったりする。
不妊症(ふにんしょう)
生殖年齢の男女が妊娠を希望して一定期間性生活を行なっているにも関わらず妊娠しない場合をさす。
一般的には1年と言われている。
分割胚(卵) (ぶんかつはい)
受精した卵を胚という。
受精(採卵)後2~3日目の細胞分裂している卵をさす。
ポリープ
良性腫瘍。
子宮内膜にできると着床を妨げるため内膜掻爬術等にて除去する。
ホルモン検査
生殖に関与するホルモンを測定すること。血液にて測定する。
このホルモンは女性の場合は月経周期をつかさどり、男性の場合は精子生成に関与する。
当院において、女性ではFSH・LH・E2・P4・PRL・TSHを測定し、男性ではFSH・LH・テストステロンを測定する。
無精子症(むせいししょう)
精液中に精子が認められない状態。
精巣から精子が運ばれる路が詰まっている場合を閉塞性無精子症とよび、精子の通り路には問題がないが精巣で精子を造る能力がないか、あるいは著しく低いために精液中に精子がいない状態を非閉塞性無精子症とよぶ。
融解胚移植(ゆうかいはいいしょく)
凍結受精卵を融かして胚移植すること。
自然周期かホルモン剤を補充する子宮内膜調整にて周期を作り胚移植を行う。