不妊治療の用語集

精巣生検(せいそうせいけん)

精巣組織の一部を採取・処理し、精子の元になる細胞や精子、精子がつくられる際に栄養を送る細胞があるかを、顕微鏡で観察・判定する病理検査。
1990年代には無精子症と診断された場合に行われていたが、精巣精子採取術が広く行われている現在ではほぼ行われなくなった。


染色体検査(せんしょくたいけんさ)

染色体は遺伝情報を担う生体物質で細胞の核内に存在する。
人の場合は22組(44本)の常染色体と性別を決める1組(2本)の性染色体がある。
性染色体は女性の場合X染色体が2本、男性の場合はX染色体とY染色体の各1本で構成される。
この染色体の本数や構造が正常でない場合に不妊や不育症の原因となることがあるため、血液中の血球細胞で検査をする。


桑実胚(そうじつはい)

受精(採卵)後4日目の胚の状態。
分裂した細胞が結合した様子になる。


早発卵巣不全(早発閉経) (そうはつらんそうふぜん(そうはつへいけい))

40歳以前に卵胞が消失し閉経になる。
FSHLHが高値になる。


続発性不妊(ぞくはつせいふにん)

妊娠・出産歴はあるがその後に妊娠を望んでも妊娠に至らないこと。
2人目不妊とよばれることもある。


体外受精ー胚移植(IVF-ET)  (たいがいじゅせい-はいいしょく))

卵子と精子を体外に取り出して受精させ、受精卵(胚)を子宮腔に移植する一連の操作をさす。
通常は卵子をたくさん採取するため調節卵巣刺激を行なう。


胎嚢(たいのう)

胎児が入っている子宮内の小さな袋。
妊娠判定後に超音波検査にて確認する。


タイミング療法(指導)

排卵を予測して性交タイミングを指導する方法。
排卵の予測は、超音波による卵胞径の計測を主に行なう。
基礎体温、血中・尿中のLHを参考にすることもある。
通常、排卵誘発剤を使用することが多い。


多胎(たたい)

胎児が2児以上の場合をさす。双子を双胎、三つ子を品胎と言う。
1児(単胎という)にくらべ、早産になりやすく、母体や胎児の死亡や疾患のリスクが高くなる。
移植胚数が多くなると発生しやすいため、現在原則1個の移植としている。


多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)(PCOS)

ホルモン検査にてFSHは正常だがLHがやや高値でLH-RHテストにてLHが過剰反応となり、男性ホルモンが高くなる。
また卵巣内に多数の卵胞が見られるが、うまく発育せず排卵障害が起こる。
体外受精では多数の卵胞ができやすく、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になりやすい。


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