不妊治療の用語集
クロミフェン
クロミフェンとは、経口の排卵誘発薬の総称です。クロミッド、セロフェンなどの薬があります。
エストロゲンの働きを抑えることで、脳下垂体からホルモンを出させ、卵胞発育を促す効用があり、不妊の初期治療薬として最もよく用いられてます。また、同時に、卵巣予備能が低く調節卵巣刺激法が不適当な場合や、多嚢胞性卵巣症候群で排卵誘発によって卵巣過剰刺激症候群になりやすいケースにも、卵巣や卵への刺激が穏やかな排卵誘発剤として適応されます。
副作用としては、子宮内膜が薄くなったり、頸管粘液が少なくなることがあるといわれてます。
カウフマン療法
排卵障害がある場合に、エストロゲンとプロゲステロンを内服しホルモンのバランスを整え、FSHを正常な状態にすることで排卵しやすくする。
基礎体温(BBT) (きそたいおん)
睡眠後、起き上がる前に婦人体温計で測った口腔内の体温のこと。
体温表につけることで体温の変化をみる。
月経周期前半は低く、後半は高い2相性のパターンを示す。
排卵後体温が上昇することから、定期的に測定することで排卵日の予測を行なう。
逆行性射精(ぎゃっこうしゃせい)
射精障害のうち、膀胱の尿道括約筋の収縮不全により膀胱内へ射出されることをさす。
クラミジア
性行為感染症(STD)の原因となる細菌の一種。
症状がほとんどないため子宮や卵管への感染が進行すると卵管を閉鎖したり癒着して不妊の原因となることもある。
子宮頚管の分泌液や血液で検査する。
頸管粘液検査(けいかんねんえきけんさ)
排卵頃、子宮頚管から粘液が多く分泌される。
この性状・量を調べ排卵を予測する。
原発性不妊(げんぱつせいふにん)
一度も妊娠の経験がない不妊症。
顕微授精(ICSI) (けんびじゅせい)
成熟卵子に精子を1つを微細なガラス針にて注入し、受精させる操作。
精子数が少ない、受精障害がある場合に行なう。
抗精子抗体(こうせいしこうたい)
精子不動化抗体。
精子に作用し運動を妨げ受精しにくくする。
高度生殖医療 生殖補助技術(ART)
体外受精、顕微授精など、卵子と精子を扱う治療。
(日本では人工授精以上の治療をARTとしている)