不妊治療の用語集
体外受精ー胚移植(IVF-ET) (たいがいじゅせい-はいいしょく))
卵子と精子を体外に取り出して受精させ、受精卵(胚)を子宮腔に移植する一連の操作をさす。
通常は卵子をたくさん採取するため調節卵巣刺激を行なう。
胎嚢(たいのう)
胎児が入っている子宮内の小さな袋。
妊娠判定後に超音波検査にて確認する。
タイミング療法(指導)
多胎(たたい)
胎児が2児以上の場合をさす。双子を双胎、三つ子を品胎と言う。
1児(単胎という)にくらべ、早産になりやすく、母体や胎児の死亡や疾患のリスクが高くなる。
移植胚数が多くなると発生しやすいため、現在原則1個の移植としている。
多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)(PCOS)
ホルモン検査にてFSHは正常だがLHがやや高値でLH-RHテストにてLHが過剰反応となり、男性ホルモンが高くなる。
また卵巣内に多数の卵胞が見られるが、うまく発育せず排卵障害が起こる。
体外受精では多数の卵胞ができやすく、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になりやすい。
着床(ちゃくしょう)
受精卵が子宮内膜に侵入し、母体との間で生物的な結合が成立した状態。
胎盤の基になる絨毛が成長し、絨毛ホルモン(HCG)が分泌されると妊娠判定が陽性になる。
超音波検査(ちょうおんぱけんさ)
周波数の高い音波を臓器に発信してその反射波をコンピューターで画像化する医療機器を使い調べる検査。
月経周期にあわせて卵胞の成長や排卵の時期、子宮の内膜の厚さや状態、子宮筋腫、卵巣嚢腫等をみる。
男性では精巣を観察することにより、悪性腫瘍などがないかを確認する。
調節卵巣刺激(COH) (ちょうせつらんそうしげき)
テストステロン(TES)
男性ホルモンの一種。
女性でも分泌されるが多いと排卵障害の原因となる。
凍結受精卵(凍結胚) (とうけつじゅせいらん)
受精卵を液体窒素により凍結保存する。
体外受精での余剰胚の有効利用やOHSS(卵巣過剰刺激症候群)予防、子宮内膜調整による着床の改善などのために利用される。