院長・ドクター インタビュー・紹介

浅田院長インタビュー

真剣に生殖医療を学びたい方、私たちの仲間になりませんか

浅田レディースクリニックで生殖医療を学びたい医師に向けてのメッセージを、 浅田レディースクリニック院長、浅田義正に聞きました。(聞き手:医師 若松侑子)

若松医師:まず、どのような医師と一緒に働きたいですか?
浅田院長:いろいろな不妊治療があるため、その中でこれがよい、というものを私はずっと追求してきました。今も成績のよい不妊治療を一生懸命追求しています。
そういう治療をちゃんとやりたいという人、ちょこっとだけ勉強して開業したい、お金儲けをしたいというのではなくて、ある程度長くちゃんと勉強したいという人をこちらもちゃんと教育していきたいと思います。
私が20年余り不妊治療をやってきた知識とノウハウを、次の世代に引き継いでいきたいため、そういうことを吸収したい、と思っている医師に出会いたいです。
若松医師:生殖医療の経験がなくてもよいのでしょうか?
浅田院長:そうですね。いろいろな不妊治療があるため、必ずしも経験があることが有利に働く訳ではなくて、科学的な卵に関する考え方や、私が早くから行なっているアンチミューラリアンホルモン測定等は、どんどんリニューアルされてきて、不妊治療でもリノベーションが起こっているため、それを昔ながらの頭と昔ながらの知識で新しいことを受け付けられないのであれば、経験はむしろ新しいことを勉強する妨げになってしまいます。
経験をされていても問題ないのですが、自分の今までの知識をちゃんと上書きできて、新しいことを理解して、それを実践できるか、というのが一番大切で、頭が固くなってしまったひとに一生懸命に教えても、結局上書きができずに終わってしまうという苦い経験があるため、そういう意味で経験は問いません。
純粋にしっかりと勉強したい、という姿勢が私にとっては大事な要素です。

若松医師:浅田院長が普段の診療で心掛けていることはありますか。
浅田院長:こちらがよいものを薦めているつもりでも、患者さんは理解できていないことがあるようですし、また、患者さんの中の治療のプライオリティー(優先事項)も、私が考えているものと違うことがあります。
そのことを加味しながら、患者さんがよくわかるように説明しなければいけないな、という風に感じていますね。
また、ちょっとおかしなことを言っているな、と思ってしまうこともありますが、そのときには患者さんのバックグラウンドを推察するということも意識しています。
例えば、治療をやめたい、という話があったときに、ご主人と何かあったのかな、もしかしたらお姑さんと上手くいっていないかもしれない、だとか、直接患者さんに言うことはないのですが、そういうものも感じながら、その人に応じて説明できたらな、と思います。
科学的・医学的な真実を伝えればよい、と若い頃はそう思っていた訳ですが、患者さんは目に見えない大きな荷物を背負って来るため、見えないけれどその辺も見るように一歩引いて、時には訳のわからない要求があったときも、理解に努め、上手く説明できたらな、と考えています。


若松医師:浅田レディースクリニックで、医師として働くメリットを教えてください。
浅田院長:私もかつては、産科を手伝いながら、不妊治療をしていました。はっきり言って、不整脈が止まらず過労で死にそうになりました。
産科でお産をしながら、不妊治療というのは、私は無理だと思います。
不妊治療で一流でありたいと思い、そこで不妊治療に特化したのですが、特化したメリットが何かと言ったら、最先端の不妊治療を勉強できるし、最先端の治療を行なえる喜びがあります。
どこかで当院よりすごいことを行なっている、とは思っていません。すごいこと、というのは当院でやらなければならないという考えで、どんどん取り入れています。
不妊治療の内容は、常にトップでありたい、最先端でありたい、と思ってやってきました。
不妊治療は有難いことに、当直がありません。不妊治療に特化したとき、毎日同じベッドで同じ時間に寝られることに、こんなにも幸せなことがあるのか、と思いました。
夜中の2時や3時に起こされることはありません。夜中に辛い思いをして起きて、看護師さんからいつも機嫌が悪い、とか言われましたが、そんなときに機嫌よく起きられる人がいるのか、みんな元気、とにこにこして行ける人はまずいない、と思います。
女性医師でお子さんがいたりして、お産はできないと思われている方は、不妊治療専門なら、専門職としてやっていけるし、時間外の勤務が少ないためメリットは大きいと思います。
産科の先生よりも楽をしているのではなくて、昼は患者さんが多く非常に大変なのですが、夜はしっかり休める、という意味です。

若松医師:「ママさんドクター」については、どのようにお考えでしょうか。産婦人科における女医がすごく増えてきていると思います。
浅田院長:女性が多いのは当たり前だと思います。女医さんと一緒に仕事をする、というのも当たり前です。
女医さんが妊娠・出産・子育ての時期には、それがきちんとできて、家庭の幸せと当院での仕事が両立できるように、と本当に思っています。
当院では、不妊治療を通じて幸せを実現する、というモットーがあります。患者さんに幸せになってもらうのですが、働く側も一緒に幸せになる、ということをうたっています。自分が不幸なのに患者さんだけ幸せだと妬みになってしまって、心から喜べないため(笑)、スタッフが幸せで、患者さんにも同じように幸せになりましょう、と言えることが大事だと思うんですね。
私はアメリカにいたことがあるのですが、日本は長時間労働をし過ぎだと感じます。それが美徳とされてきたけど、私はもっと短時間で、9時~17時勤務でよい仕事をしなければいけない、という考えです。
医師の人数が増えればそういうことを実現したいと思います。
よい仕事は体が疲れていたらできないし、間違えてしまいます。実際私は2時間位外来をすると、頭がボーっとして考えられなくなるので、交代で、短時間でもよい仕事をみんなで繋いでいく、という風にしていけたら、と考えています。
不妊治療とか、婦人科というと、患者さんから女性医師ではないのですか、というような、男性差別と感じてしまう発言があります。
クリニックの中では女性も男性も関係ない、と私は思います。医療者としてプロフェッショナルであるか、ということが問題ではないでしょうか。
エンブリオロジストも、女性のみにしているクリニックはありますが、当院は男性も半分程います。
医師の採用のときに、男女をあまり考えたことがありません。
ただ育児は大変だと思いますし、社会的にそのような制度が整っている訳ではないため、これから女医さんが働きやすい環境にしなければ、ちゃんとした医療も難しくなってくる、と思っています。
当院には産休明けや、子育て中のスタッフが利用できる託児所があります。

若松医師:重なってしまうかもしれませんが、浅田レディースクリニックが求める医師像を教えてください。
浅田院長:不妊治療や、生殖医療が好きな人がいいですね。人間嫌いなものは、努力しようと思ってもだめです。
だから妊娠反応が出たときに、自分もうれしい、とか、あの卵がこの赤ちゃんになった、ということで感激するような、本当に好きだ、という気持ちが大事です。
NHKの番組のように「プロフェッショナルとは」という質問をされたら、「自分の好きなことと、職業が一致した人」というのが私の中の一つの答えです。
私は生殖医療に出会うまでものすごく時間がかかり、最初は内科からスタートしました。救急外来にはやりがいもありましたし、病棟では主治医で15人程の患者さんを診ていたときがありますが、その平均年齢は70歳以上でした。一生懸命治療をしようとしたところ、家族がもういいですよ、死ぬためにここに来たんですから何もしなくていいです、と言われたことがありました。 病棟回診は、主治医でなくても一日に一度位は医師が顔を見せたほうがよい、ということで若手医師の仕事でしたが、苦痛でしかなく、もっとしっかり患者さんを診たい、医学というよりもただ労働しているようでつまらない、と感じていました。 やはり好きにならなかったら、辞めたほうがいいと思います。早く終わってほしい、と時間を気にして時計を見ているようなら、そう思います。 誰もが生殖医療に向いているとは考えていません。生殖医療が好きだと思ったら、論文を読むのも、データをまとめるのも、苦痛がなくなります。 内科のときにどれほど論文を読もうと思っても、英語もちょっと読んだだけで、こんなのはわからない、とやめてしまっていましたが、不妊治療を始めてからは、例え英語でも一生懸命読もうとします。 生殖医療を好きになってほしいし、好きな人に集まってほしいと思います。その良さがわかるようになるまでには時間も必要で、最初は努力が必要です。生殖医療の深さがわかって初めて良さがわかると思います。

若松医師:東京での浅田レディースクリニックはどのようなものになりますか。
浅田院長:浅田レディースクリニックでこれまでやってきたことが、東京だから、と変わる訳ではないため、浅田レディースクリニックの不妊治療をちゃんとやっていきたい、との考えです。
浅田レディースクリニックの不妊治療はどういうものか、ですが、結果にこだわって、しっかりと不妊治療をする、というのが一つです。
また、なるべく早く結果を出して、子育てに入ってほしい、というのが、私が考える当院の特徴です。それが治療の根幹になると思います。
東京は人がものすごくたくさんいて、駅の中を歩くだけでも、男性も女性もまるで競争をしているようで、余裕が感じられません。
そういう意味では不妊治療のストレスもあって、気持ちのコントロールが大変だと思うのですが、当院に来たら、都会のオアシスのように、不妊治療の不安や恐怖心から解放され、安心してほっとできる空間にしたい、と最近考えるようになりました。
若松医師:休みの日は何をされていますか。
浅田院長:休みはほとんどないのですが、疲れたな、と思うときは何もしていません。何もせずぼーっとしていたり、本だけ読んだりしています。
夜に研究会があって、ホテルに宿泊したときは、昼までゆっくり寝られることが幸せだな、と感じます。
若松医師:ありがとうございました。

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近藤麻奈美 (平成20年卒)

Q:近藤医師は産婦人科専門医取得後すぐに浅田レディースクリニックに入職されました。結構早くに生殖医療の道に進むことをきめたのですね。
A:医療は高度化し、細分化されています。産婦人科も大きく分けて、周産期・腫瘍・生殖内分泌、女性医学と分かれて、サブスペシャリティを持つことが一般的なってきています。
まだまだ産婦人科について広く学びたいという思いもありましたが、いずれ結婚・出産を希望していましたし、早く専門分野において患者さんの役に立てる技術を持ちたいと思っていました。
産婦人科になって外来をやっていて、妊娠を希望している患者さんがたくさん来院され需要の高さを知りました。妊娠し出産することは感動の連続ですが、そのはじまりに関わることは喜びであり、生殖医療についてもっと深く知りたいと思いこの道に決めました。

Q:浅田レディースクリニックで働くことを決めた理由はなんですか?
A:浅田レディースクリニックで患者さんが治療を受けて妊娠しては次々とお産のために来院され、素敵な病院だということは知っていました。そして、浅田院長にお会いして、とても情熱的に生殖医療について語っていて、患者さん目線であり、スタッフにも温かい素敵な先生であり、ぜひここで働きたいと、入職を決めました。生殖医療未経験でも歓迎してくれました。

Q:生殖医療のおもしろいところ、そして浅田レディースクリニックで働いてみてよかったところなど教えてください。
A:浅田レディースクリニックはスタッフ全員が1つのチームであり、お互いが信頼関係を持ちながら働いています。クリニック内の職種の垣根は低く、患者さんにとってベストな医療をチーム全体で考え、取り組んでいます。思いやりのあるスタッフに囲まれながら仕事ができる幸せを日々感じます。
より良い医療が提供できるよう日々治療内容は変化しています。入職してまだ4年ですが、入職時には常識だったことがいまでは非常識になっていることがたくさんあります。
浅田院長が『治療はエビデンスがあるものを、結果が同じであればシンプルなものを』と方針を決められています。とても治療が明確なため、より患者さんの声に耳を傾けて診療ができます。
世界で見ても最新の設備を備え、症例も豊富なことも強みだと思います。キャリアを積みたい人にも論文を書いたり、専門医資格の取得ができる環境にあります。

Q:ただ今、絶賛子育て中とのことですね。大変だと思いますが、子育て女医さんとして、浅田レディースクリニックの環境はどうでしょうか。働きやすいですか?
A:子どもが1才3か月のときに短時間勤務で復職しました。育休明けも安心して復職できるバックアップ体制もあり、不安はほとんど感じませんでした。産休・育休をはじめ、短時間勤務、託児所など就業継続を支援する制度が整っています。またゆとりある人員配置、休みやすい雰囲気も支えてくれていると思います。
両立するにはどうしても働く時間も育児の時間も少なくなってしましますが、浅田レディースクリニックは主治医制をとっていませんので、短時間勤務でも働きやすいです。
患者さんにとって医師が時短勤務というのは関係がありませんから、知識不足や技術不足がないように勉強することは必要だと思います。浅田レディースクリニックを信じて通ってくれる患者さんに答える責任は大きいですが、やりがいも持たせてもらえて感謝しています。
浅田院長が『野球で言えばレギュラー出場の選手もいれば、代打で活躍する選手もいる、色んな立場の選手がいてチームができればいいと思う』といってくれたことが大きかったように思います。
たくさんの仲間と働くのが好きな人、変化していくことを楽しいと思える人、患者さんが妊娠したことを嬉しいと思える人そんな人と一緒に働きたいなと思います。

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副院長 井上大地 (平成6年卒)

Q:井上医師はこれまで関東の病院で働いてきて、名古屋の浅田レディースクリニックにこられましたが、なぜでしょう?
A:私は関東で主に周産期を扱う病院で、分娩を主体として仕事する傍ら、東京の生殖医療を専門とするクリニックで非常勤勤務を7年くらいやっていました。周産期医療は生命の誕生、というダイナミックな仕事で、やりがいのある仕事である反面、気力よりも段々と体力が追いつかないというジレンマに悩まされるようになりました。そうして、だんだんと生殖医療を専門とすることに気持ちが揺らいでいたのと、たまたま名古屋で求人があったことから、浅田レディースクリニックにお世話になることになりました。以前の病院は、東京から片道2時間半くらいかけて通勤していたので、東京の生殖医療をやっている先生から、「その5時間を不妊に悩む患者さんのために役立てたらいいんじゃないですか」、と後押しされて決断しました。今では、新幹線を使えば名古屋に通う方がはやいですね。

Q:これまでほかの施設も経験してきたなかで、浅田レディースクリニックで働いてよかったことを教えてください。
A:浅田レディースクリニックは、何より教育システムがしっかりしています。浅田レディースクリニックで働く医師が診療の拠り所とするものに、「手順書」というテキストのようなものがあります。まずはこれを習得することからはじまります。ただし、手順書に解答がすべて載っているわけではありません。むしろ、正解のない問題に直面することの方が多いと思います。そういう何か疑問があった場合、何か困ったことがあった場合に、全員で手順書を見直して現状に合わせて頻繁に改訂しています。これは、これまでに働いた施設ではあまり見られなかった特長だと思います。私は飛行機が好きで、よく出かけるのですが、ある日読んだ機内誌に、こう書いてありました。「パイロットの教育をする上で、困難に直面したときに唯一の正解はない。しかし、ある判断をしたときに、それがどういう根拠で、どういう筋道で選択されたものか、そのプロセス自体が正しいのか正しくないのか、を徹底的に上からの押し付けではなく議論して指導します。」と書かれていました。医師の仕事も同じですね。同じ生命を預かる職業であり、唯一の正解がないこともいっぱいあります。自分が下した結論に至ったプロセスが正しいのか、正しくないのかは決して一人では判断できません。浅田レディースクリニックのいいところは、そういう議論がたくさんできるところです。また、採卵、移植といった手技は生殖医療を専門とする医師が必ず身に着けなければならない手技なのですが、入職して、誰が、いつ着手して、それを誰が指導するか、ということが綿密に計画されています。おそらく、他の施設を知っている先生が見たらびっくりするでしょうね。

Q:東京にクリニックをオープンするにあたり、どんな医師に来て欲しいですか?
A:もちろん、生殖医療に情熱がある医師が着て欲しいと思いますが、それだけではなくて、一見事務的と思われるような仕事も、いとわずに取り組むことができる医師が応募してくれるといいなと思います。浅田レディースクリニックは、常に最新、最高の診療レベルを保つため、ISOやJISARTに関する業務を日常的に分担します。締め切りのある書類や提出物が多いのと、同僚や新入職医師に向けて業務改善のためのプレゼン書類や時には新入職医師の研修の一端を担います。責任が重い仕事が目白押しですが、その分充実しています。
また、協調性のある医師がいると職場が楽しくなりますね。難しい症例にあたったときは、独断にならないように、みんなで議論したりします。時には休憩時間や帰宅前の時間に熱心に討論したりするので、そうしたことに時間を気にしないで、楽しく建設的な意見を交換できる医師がいるととても楽しい職場になると思います。


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