不妊治療のQ&A

hCGの注射を打った場合は、妊娠検査薬に影響するのは何日くらいですか?私は注射して5日たちました。うっすらと陽性になりましたが、hCGの反応だとしたら妊娠している可能性はないですか? あと今、卵巣過激症候群になっています。手で触った感じでは腫れはまだありますが妊娠しているといつ頃からひどくなってきますか?

掲載日:2011年7月 6日


 hCGの半減期から考慮すると4~5日で反応は出なくなると思いますが、中には出る人もいますので、私は1週間と考えています。
 排卵の日から15日で妊娠反応がうっすら出るのが普通ですが、14日目でも出る人はいます。妊娠していると12日目ぐらいからすっきりせず、卵巣過剰刺激症候群の初期症状がはじまります。妊娠していると1週間ぐらいひどくなる人もいます。
 しかし、もともとの腫れがたいした事がなければ、症状はないかもしれません。hCGを打った先生とよくお話をして相談してください。


排卵誘発剤で子宮が腫れるのですか?怖いんです。

掲載日:2011年7月 6日


 誘発剤で腫れるのは子宮ではなく卵巣です。普段排卵しにくく、注射でいくつも一斉に発育する卵巣の性質は、いわば体質ですので変える事はできません。なるべく副作用なく上手に排卵させるしかありません。排卵しなければ妊娠のチャンスはありません。
 最近は、メトホルミンやアンタゴニストも使うようになり、より排卵誘発しやすくなりました。体外受精がいろいろコントロールできて、最終的な良い治療法と思っています。


今年32才になりますので、少し焦りはじめ先日他院でIVFを実施いたしました。採卵は結構大変で、麻酔で吐いたりしました。でも、できればまた体外受精がしたいです。今回着床しなかった場合は、転院しようと決心しています。先生ならば、改善策があると思われますか?ET後2日目なのに、もう卵巣がパンパンだそうです。以前にもOHSSで入院しました。今、パンパンだと、もう入院は決定的でしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 パンパンというだけで入院が必要かどうかはわかりません。OHSSで入院が必要なのは腹水がたまって、血液が濃縮している時で、ヘマトクリットという値が高くなった時です。

 当院の麻酔は、いちばん覚めのよいものを使っていますので、吐く人はほとんどいません。昼食を食べて帰る人も多くいます。OHSSならもっと卵が採れると思います。私なら刺激その他、全然違うと思います。


1度OHSSになりました。また採卵時に同じようになってしまうのでしょうか?大変苦しかったので心配です。

掲載日:2011年7月 6日


 当クリニックでは入院施設がない為、入院が必要になるようなOHSSは作らないことを原則としています。OHSS予防のためにはロング法・ショート法でなく、アンタゴニスト法で排卵誘発し、場合によりhCGを使わず排卵反応を起こさせます。もちろんhMGも注意し、LHの低い製剤にします。

 OHSSの疑いのあるときは、全受精卵凍結となります。たとえOHSSが発症しても、アサダ式で管理すれば大丈夫です。点滴を中心とした従来の治療ではかえって腹水を増やし、悪化させます。


今迄の穿刺や麻酔による副作用や薬づけのこの体が将来更年期障害やガン発生率等どう影響するのか気になります。

掲載日:2011年7月 6日


 不妊治療の副作用を心配される方はよくおられますが、「妊娠」が一番体に悪く、不妊治療で体が悪くなると思っておられる方は、妊娠はとても乗り越えられないと思います。

 更年期障害は早くなることはありません。更年期が早く来る人を治療しているのと、卵巣の卵は1ヶ月1千個ぐらいのスピードでどんどんなくなっています。少し排卵させても変わりません。

 排卵誘発剤が出てきて何十年か経ちました。最初はガンが増えるという噂もありましたが、データでは何十年経っても増える証拠を示していません。不妊治療は体がボロボロになるのではなく、心がボロボロになります。心がボロボロになるのが体に悪いのです。


現在、在宅で注射、内服治療をしていますが、この度、インフルエンザになってしまい、内服が処方されました。タミフルカプセル75を2錠、朝、夕。あと鎮痛解熱で頓用のピリナジンがあり、飲んでいます。このまま採卵に向けて注射、内服を続けていけますか?今回は採卵を見送った方がいいでしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 採卵するしないにかかわらず、刺激は続けた方が卵の発育サイクルからいってよいと思います。薬の影響は心配ないと思います。


排卵誘発剤を注射し続けていますが、そのうち多量を打たないと排卵しなくなってくるのではないかと不安です。

掲載日:2011年7月 6日


 私は、純度の一番高いフェルチノームPを中心に排卵誘発していますので、注射剤の副作用はほとんどありません。

 多量の注射を長期間続けて使うと、レセプター関係で効きが悪くなることもありますが、それは極端な使い方をすればの話で、通常そういうことはありません。

 通常は体外受精のとき、1回目と2回目はほとんど同じ反応です。もともと反応の良い人は良いし、悪い人は悪いということになっています。採れる卵も多い人はいつも多いし、少ない人はいつも少ないということになっています。治療法よりも年齢による反応の違いのほうが大きいと思います。一般的に35才から注射の反応も妊娠率も悪くなり、38歳以上からは毎年目に見えて悪くなります。流産率は逆にどんどん高くなります。


FSH値の結果で15でした。あるFSHに関する記事で、FSH値が14以上だとIVFをしても出産率は1%未満の確率しかない、と書いてありましが本当のことなのでしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 FSHが15というのは、普通のロングプロトコールができない事を意味しています。しかし、FSH自体puls状に分泌されるホルモンですので、何度も測定してみてください。

 正常は8以下、10以上になると注射の効きが悪くなります。12以上では、ショートプロトコールもできない事が多くなります。

 FSH値は卵巣の予備能力の目安です。卵巣の機能が低下してくるとフィードバックで高くなります。

 FSH自体が注射の排卵誘発の中身ですので、その基礎値が高いという事は、いつも注射をうっているのと同じことで、その上に注射をうってもほとんど卵胞が育たない事を意味します。


卵胞刺激ホルモンの注射は、毎日同じような時間に打たなければいけないのでしょうか?特に決まりはないのでしょうか?看護師の友人にお願いしようと思うのですが、時間が不規則になりがちなので、お聞きします。

掲載日:2011年7月 6日


 hMGは、その日のうちにうてれば朝でも夜でもかまいません、時間は不規則で大丈夫です。
 hCGは、時間厳守です。


胃腸の調子が悪くベリチームーガスモチンを飲んでいます、hCGやhMG・クロミフェンなどと併用しても問題ないでしょうか?それと抗生物質との併用も大丈夫でしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 胃薬は問題ありません。病院に妊娠している旨伝えていれば、妊娠中でも問題の無い抗生物質を普通使うはずです。


誘発剤とhMG、hCGのタイミング治療をしていますが、ここ数ヶ月のうちに腰まわりからお尻にかけて、とても太ったような気がするのですが太るなどの症状がでることはあるのでしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 ホルモンはいろいろな作用があります。体調が悪くなり食欲が落ちる場合や、体調がよくなり食欲が増す場合もあります。同じように食べていても体重が変わると多くの人々は言いますが、ご主人にチェックしていただくと「最近よく食べていますね」という例が結構多くあります。同じように食べても代謝が良くなったり悪くなったりして、体重が増えたり減ったりすることはあると思いますが、それ以上に自分で気付かないうちに少しずつ食べる量が増えているのではないでしょうか?

 以前、ホルモン補充療法を長年施行しても自己管理のできる人は体重は増えないという論文がありました。理想の体重になるように食べてください(今まで通り食べていれば年齢効果で太るばかりです)。

 女性ホルモンは脂肪組織に蓄えられます。したがって、ガリガリよりは少しぽっちゃりの方がホルモン的にはいいと思われます。


hMG (ヒト閉経ゴナドトロピン)十hCG (絨毛性性腺刺激ホルモン)を使うと着床率がよくないという話を聞きましたが、本当ですか?AIHの場合、着床率が低いことに対して、何か対処法はあるのでしょうか?(IVFだとホルモン補充の周期に卵を戻したりするようですが)。

掲載日:2011年7月 6日


 hMG、hCGを使用するから卵が悪くなるという人もいます。昔の質の悪い頃の注射は、夾雑蛋白が多く、抗体ができるとの噂もありました。しかし、現在は純度が高く世界中でhCGもhMGも使用されてきました。
 本当に害になるのなら不妊治療から抹殺されるべきと思います、世界ではそういう話はありません。
 そういう根拠となる科学的論文も発表されていません。正しい情報を自分の目で確かめて、いろいろなクリニックを自分の目で確かめて、内容と宣伝が一致しているかいろいろ検証してください。


今日、はじめてフェマーラというお薬を出されました。診察室ではじっくり読めなかったのですが、待合室でゆっくりと説明書を読んだら、「重度の排卵障害に有効」とありました。また、値段の高さにビックリしました。私はそれほど重度な排卵障害ではないと思うのですが、どんな効果が期待できるのでしょうか?クロミッドと同じような効果ならクロミッドでもいいのでは?今回プレマリンは出されませんでしたが、内膜がうすくなるかも心配です。

掲載日:2011年7月 6日


 説明不足で申し訳ありません、内服の排卵誘発剤は今のところクロミッドとセキソビットです。クロミッドは続けるとだんだん効きが悪くなるので、2~3周期使うと注射だけにしたりしています。フェマーラは作用機序がクロミッドと少し違い、内膜に対しても薄くする作用はあまりないように思います。

 個人輸入して使っていますので、いつでも使えません。印象としてはクロミッドに較べ数が少なくなりエコーで見たところ、やわらかい感じの卵胞ができると思っています。

 私のポリシーとして同じことをくり返せばそのうち妊娠とは思っていません。1回ごとの周期で勝負していますので、なるべくいろいろな排卵誘発をして、個々にあった治療をみつけていきたいと思っています。


私は今月、簡易体外をします。私は薬や注射などを打つと、けっこう卵の成長が早いので、今回注射はないけど、薬だけで早く排卵してしまうのではないかと心配です。先生に「いざ採卵しようと思ったら、排卵した後で採卵できなかった事ありますか?

掲載日:2011年7月 6日


 セロフェンはクロミフェンですので、確かにLHサージをおさえ、勝手に排卵するのをおさえる作用があります。当院では、凍結にも力を入れていますので、卵がたくさんとれる人なら普通のIVFをします。普通のhMGが効かない人に対してクロミッド排卵をしています。もちろん、タイミングは難しく勝手に排卵する事はあります。(そんなに頻度は高くありません)


先日、お薬クロミフェンを3日分いただいたのですが、これは、市販の風邪薬と併用できますか?風邪を引きかけているので、つい風邪薬を飲んでしまったのですが、今後引き続き風邪薬を飲んでいいものかわかりません。

掲載日:2011年7月 6日


 クロミフェンと併用して構いません。数日間カゼ薬を飲んだくらいで、突然奇形が増えるわけではありません。あまり気にしなくてもよいと思います。一般的に妊娠しているかどうかあとでわかる事ですから多くの人は、カゼ薬ぐらい飲んでいます。


前回ロング法で、たくさん排卵誘発の注射を打ったにもかかわらず卵は4つでしたので、次回はクロミッドによる採卵しようかな、とのお話しでした。
 クロミッドでの採卵のスケジュールがどのようになるのか(病院へはどのくらい通院するのか、採卵はいつ頃になるのか)教えていただければと思っております。

掲載日:2011年7月 6日


 クロミッドの内服による採卵ですので、もちろん毎日注射する場合と違い、通院の回数は少なくてすみます。
 しかし、自分のホルモンで卵が育ってくるのを待つのでいつ頃採卵になるかはわかりません。
 時々エコーをみて判断します。また遅すぎるとロング法と違って勝手に排卵してしまうこともあります。通常2~4回エコーをみて決めています。


生理開始5日目よりクロミッドを服用するよう言われましたが、生理がしっかり来ません。オリモノみたいです。心配で病院に行ったのですが、なぜか今日から飲んでいいって言われました。いいのでしょうか。基礎体温もばらばらです。この前の卵管造影検査も関係あるのでしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 子宮卵管造影検査の影響はありません。ちゃんとした生理が来てなければ、一度妊娠反応検査をやった上でクロミッドをはじめた方がよいと思います。生理が非常に少ないと思った時に妊娠していて、切迫流産の出血という場合もまれですがあります。


年齢も高く限界だと思いつつも通院しています。いくつもの病院で自然に簡単に出来るように言われていた私ですが、結果は1度も得られず、こちらの病院でならきっと結果がえられると、今までとは違い前向きにがんばっているつもりですが、何がわるいのでしょうか。

掲載日:2011年7月 6日


 問題は、卵巣予備能(卵巣内に原始卵胞がどれだけ残っているか)です。卵巣機能が低下してくると、注射に対する反応が悪くなり通常の体外受精ができなくなります。
 しかし、内因性のホルモンに対しては反応が残りますので、クロミフェン(内服薬)を使った排卵誘発は可能です。したがって、だんだん普通の刺激ができなくなるとクロミフェン採卵に変わっていきます。

 しかし、クロミフェン採卵は卵の数は不安定で、場合により採れないこともあり、採れても良い卵でない場合もあります。できれば普通の採卵がしたいと思いますが、年齢を考慮し、またヘルニアなども考慮し、軽い刺激から始めました。

 また、卵は3ヶ月目で本当に反応する卵胞になります。したがって、1~2ヶ月刺激し徐々に順調になることもあります。順調になれば1度ショート法などにチャレンジしてみてもよいかもしれません。

 いずれにしても反応とあなたの都合を考慮して、ベストな方法を探っていきます。


他院で治療を行っており、セロフェンとプレマリンを使って人工授精の治療中ですが、最近、排卵の時に増えるはずの頚管粘液が、すごく減ってきたように思います。薬の副作用でしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 セロフェンは排卵を確実にしますが、子宮内膜が薄くなったり、頚管粘液が少なくなったりします。プレマリンは卵胞ホルモンで、上記の副作用を打ち消す作用がありますが、その作用の仕方、反応は人によりまちまちです。

 頚管粘液が少ない場合は人工授精で克服できます。人工授精に頚管粘液は関係ありません。

 人工授精で妊娠できない人の多くはピックアップ障害(卵管にうまく卵が取り込まれない)です。あとは受精障害と思われます(他にも原因はありますが)。


セロフェンを半年程飲んでいますが、だんだん生理の量が減ってきました。内膜を厚くする注射を打って、それなりに内膜の厚さもあるみたいですが、生理の量が少ない=内膜が薄いというわけではないのでしょうか?

掲載日:2011年7月 6日


 セロフェン(クロミフェン)はだんだん子宮内膜が薄くなり、生理の量が減ってきます。生理の量イコールほぼ子宮内膜の量でだいたい大丈夫です。


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